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(回答先: 『さらば財務省!』 高橋洋一:著 国債の購入は、日銀にとっては大蔵省への屈服、敗北を意味する。 投稿者 TORA 日時 2008 年 3 月 27 日 10:34:00)
http://www.nri.co.jp/opinion/r_report/m_word/alm.html
野村総合研究所 NRI
ALM Asset Liability Management
資産と負債とを総合的に管理すること。金利や為替の変動リスクに対して一元的に管理することができるようになる。
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ALM(Asset Liability Management)は「資産・負債の総合管理」といい、主に金融機関において活用されているバランスシートのリスク管理方法です。
資産と負債を一元管理
金融機関では、金融自由化という環境変化の下で、将来の金利や為替などの変動によって損失が生じるリスクを適切に予測し管理することが収益管理の基本的な課題になっています。そこでは、リスクの許容範囲内における収益の極大化、もしくは過度のリスクを回避して損失額を極小化することが必要です。
ALMでは、これらの変動によって資産や負債の価値および期間損益が変化する場合、金利リスク、為替リスク、流動性を考慮に入れた全体としての資金の調達・運用構造を決定します。金融機関はバランスシートの資産の側も金融資産であるため、資産と負債を別個に管理するのではなく、一元管理することが重要になってくるわけです。
金利や為替リスクにさらされる点は、一般事業会社も同じです。そのため、この考え方は事業会社の財務部門においても、最適資本構成を考える上で活用されています。
確率統計や数理経済モデルの手法導入
ALMの管理のためには、まずデリバティブなどのオフバランス項目も含めた資金調達・運用の残高を、資金の特性別や期間別等で把握できる体制を構築します。その上で、将来の金利などの変動を適切にシミュレーションし、将来の期間収益予測を行います。
許容範囲を超えた予想損失額が見込まれる場合には、適切なヘッジ・オペレーションを施して、その結果を常にモニターしながらリスクを縮小させる(収益を確定させる)ように管理していきます。
金融機関では、従来からALMを行う上でリスクを的確に分析・把握するために、マチュリティー・ラダー分析やデュレーション分析を行ってきましたが、BIS規制の適用などを背景に、近年では確率統計や数理経済モデルを活用したVaR(Value at Risk)やEaR(Earning at Risk)といった手法が脚光を浴びています。
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(コメント)
大蔵省(財務省)がALMを行なって金利リスクを管理していたとしても、役所がその結果を何の目的でどのように利用しているのか興味を引かれます。
もともとALMは金利、相場についての見通し(予測)とポートフォリオ全体のリスクの状況について把握し、その結果導きだされる損益や時価の変動を予想します。
しかし、その結果をどのように生かすかは、結局は経営(政策)の判断に委ねられます。
お役所が国債等の債券の金利リスクを把握したとしても、それは結局は自己満足にしか過ぎません。
まさか国債の新規発行や償還等のスケジューリングや借入にALM分析の結果を反映し「財務省」が民間や市場を相手に「営利目的」の為に利用していたとするのなら、それこそ大問題となるはずですかが・・・・