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http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-30953920080323
【米ゴールドマンとリーマンの格付け見通しを「ネガティブ」に=S&P】---(ロイター)
2008年 03月 24日 07:17 JST
[ニューヨーク 21日 ロイター] スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は、米ゴールドマン・サックス・グループ(GS.N: 株価, 企業情報, レポート)と米リーマン・ブラザーズ・ホールディングス(LEH.N: 株価, 企業情報, レポート)の長期信用格付け見通しをこれまでの「ステーブル」から「ネガティブ」に引き下げた。
不安定な市場によって収益が押し下げられる可能性があるとの見方を示した。
現在の格付けはゴールドマンが「AAマイナス」、リーマンが「Aプラス」で、それぞれ上から4番目と5番目に当たる。
見通しの引き下げは、向こう1―2年内に格下げされる可能性があることを示している。
ゴールドマンとリーマンのコメントは、今のところ得られていない。
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(コメント)
この報道のポイントは以下の2行にあります。
>>>不安定な市場によって収益が押し下げられる可能性があるとの見方を示した。
※先週、好決算の発表でゴールドマン・サックスとリーマンは株価を上げたばかりで市場環境がそんなに変わっていないのにどうして収益が下がるのでしようか。
>>>見通しの引き下げは、向こう1―2年内に格下げされる可能性があることを示している。
※想定できるのは傘下のSIV(ステラクチャード・インベストメント・ビークル/投資ビークル)の損失を計上する事となる可能性があり、それが向こう1−2年のうちにあると言うサインと思われます。
※SIVは本来の業務が怪しくなった時点で破綻させ、親銀行の経営に影響が及ばないようにする筈の仕組みである為に連結決算の対象外とされて来ました。
しかし証券化が多重に行なわれ、スライスとミックスを重ねた結果、SIVを安直に破綻させると連鎖的な信用収縮が伝播し、加速される事が判明したため、簡単に破綻させる事ができなくなったと言われています。
なお、スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が格下を行なう事となるならば、当然にムーディズも行なう事が予想されます。
米系格付け会社はサプ・プライム問題については「戦争犯罪人」のうちの一人なのですが、自分たちが後で更に攻撃されないように、予め格付の引下予告を行なったのでしょう。
サブ・プライム証券の格付は彼らが相当なボリュームを処理しています。全く実情を知らない訳がありません。
どうやら4月に入ってから大きな動きがありそうです。膿の出し切りが相場の底入れとなる事が多いのでこの予告は第三幕が近い事を意味しています。
4月11日のG7を過ぎた頃から第三幕が明けると思われます。