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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080322-00000026-mai-soci
日本銀行松江支店(松江市、吉岡伸泰支店長)が金融機関を検査した際の内部資料の一部が、インターネット上に流出していることが22日わかった。業務課の男性職員の私有パソコンが、ファイル交換ソフト「Winny(ウィニー)」の暴露ウイルスに感染したのが原因で、資料には取引先の会社名や「破綻(はたん)懸念先」の記述などが含まれていた。日銀は流出経緯などを詳しく調べている。
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同支店の調査に対し、男性職員は「ワードやエクセルの資料を自宅に持ち帰り、私有パソコンで使用した。パソコンにはウィニーが入っていたが、削除したつもりだった」と話した。
同支店によると、流出したのは管内の島根、鳥取両県の金融機関に対する検査計画や、過去の検査成績など。ある金融機関の決算見込みに関する情報の中には、金融機関の取引先企業名を挙げて「破綻懸念先」への変更があったことを示す記述があった。
資料には情報の機密性に応じて3区分あるが、2区分目にあたる「要注意」に該当するものもあった。
ウィニーを通じて流出した情報は、インターネット掲示板の「2ちゃんねる」を介して閲覧ができる状態だった。さらに2ちゃんねる上には、「破綻懸念先」として小売業や建設業など三つの企業名などが記されていた。日銀は21日昼に削除を要請したが、22日午前段階も、新たな情報が流出しているという。
臼井正樹・同支店次長は「インターネット上の情報と内部情報が異なっているものもみられ、本店と連携し、事実関係を調べている。早く事実を伝えられるよう努める」と話した。【細川貴代】