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国際戦略コラム NO.2888 ???
発行部数 4300部 ???
http://www.asahi-net.or.jp/~vb7y-td/ ???
2008.03.20 ???
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デリバティブの危機
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円高で米金融機関がデリバティブの損失を拡大させる。 Fより
3月末期日の為替予約は多い。3ケ月前90円台になるとは予想していない。
このため、ほとんどが105円台での為替予約をしているはず。
この予約をGETした米大手銀行・証券やヘッジファンドが多数いる。
日本企業や金融機関は予約をPUTしているだけで、この予約には3%程度の予約金を保険料として払っているだけ、ほとんどの予約は実施していないのが現状である。
このため、3%の予約金がヘッジファンドや米銀行の収益になっていた。
しかし、この所のドル安で、1ドル=105円と思われる数百億ドルのGETされた予約は、1ドル=95円とすると1ドルで10円の損失が出る。今回は予約の実施が行われる。すると数百億ドルの予約では数十億ドルの損失が出ることになる。
このため、ポールソン米財務長官は米銀行の損失拡大との危機感を持って、ドル安阻止に向けて為替介入をチラつかせることになる。
ポールソン長官は為替政策について「強いドルは米国の国益」とするのは、米金融機関がデリバティブで大損をすることが明確に分かっているためである。損害を最小限にするために、ドル高方向の修正をしたいのでしょうね。
そして、ドルは基軸通貨であり、円だけではなくて、ほとんどの通貨に対して為替予約が打たれている。このため、3月末の損失は膨大なことになると思われる。
今後、為替予約をGETできる米銀行が少なくなると、為替予約自体ができなくなることも想定できる。そうすると、日本企業もドルでの決済をユーロなど為替予約ができる通貨にする必要が出てくることになる。
ここでもドルの基軸通貨が危うくなる。
さあ、どうなりますか??