| Tweet |
「為替」 底堅い株価動向にドルショートカバー、原油急反落103.60ドル／ニューヨーク外国為替市場概況
3月18日6時41分配信 フィスコ
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*06:33JST 「底堅い株価動向にドルショートカバー、原油急反落103.60ドル」
【ロンドン市場概況】
17日のロンドン外為市場では、ドル・円は、クロス円ともどもリスク回避の売り
が継続し、97円38銭から96円34銭まで下落、ユーロ・円は153円60銭から151円82銭
まで下落し、ユーロ・ドルは1.5813ドルまで反発後、ポンド・ドルの下落に連れて
1.5730ドルまで下落した。ポンド・ドルは、2.0226ドルまで買われた後、英中銀の
緊急調整オペ実施発表を受けてポンド売りが強まり2.0057ドルまで下落し、ドル・
スイスは0.9797フランから0.9859フランで上下した。
【要人発言】
英中銀
「緊急の調整オペを実施、期間3日のレポで50億ポンド供給」
「緊急オペ、けさの短期金融市場の状況を受けたもの」
「他の中銀とともに金融市場の状況を注意深く監視している」
福田首相
「急速なドル安、好ましくない」
津田財務官
「為替の過度の動きを懸念している」
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円96円92銭、ユーロ・ドル1.5785ドル、ユーロ・円152円92銭、ポンド・ドル
2.0048ドル、ドル・スイス0.9844フラン
【ニューヨーク市場概況】
17日のニューヨーク外為市場では、ドル・円は米株式市場の底堅い動きや介入警戒
感に伴い96円67銭から97円75銭まで反発し、97円30-36銭で取引を終えた。
ユーロ・ドルは原油価格の反落や株価の回復を受けたドルショートカバーに1.5688
ドルまで下落後1.5791ドルへ反落し、1.5735-40ドルで引けた。ユーロ・円は株価動
向に連動する形で152円27銭から153円86銭まで上昇した。ポンド・ドルは2.0110ド
ルから1.9944ドルまで下落し、ドル・スイスは0.9824フランから0.9896フランまで
上昇した。
【FF先物米金利変更織り込み率】
3月利下げ確率：2.00％（78％←56％）、1.75％（22％←0％）
4月利下げ確率：1.50％（47％←18％）、1.25％（9％←0％）
【シカゴVIX指数：株式投資家の恐怖心理の度合いを示す指数】
32.24←31.16、日中最大35.60（08年最大：1/22の37.57）
【原油市場】
原油相場は大幅下落。朝の時間外取引では金融危機への懸念を受けたドル安加速に
一時111.80ドルまで買い進められ、史上最高値を再び更新した。しかし、米経済は
既にリセッション（景気後退）に陥っているとの観測が強まり、原油や石油製品の
消費が後退するとの見方から売りが優勢する展開に転じた。過去5週間にわたり速い
ペースでの相場上昇が続いていた反動から売り圧力は相当強く、本日の最高値更新
からの下落幅は最大8.2ドルとなっている。NY原油先物価格は最高値更新後に一時
103.60ドルまで急反落し、結局105.68ドル（先週末比-4.53ドル、-4.1％、年初来
+10.1％）で取引を終えた。
【株式市場概況】
米株式相場はまちまち。大手証券ベア・スターンズ（BSC）の事実上の破綻を受けて
朝方は大幅下落して始まった。しかし連銀が公定歩合を引き下げるなど流動性の供
給を続けており、引けにかけてダウは上昇に転じた。セクター別では電気通信サー
ビスや半導体が上昇した一方、自動車・同部品やエネルギーが軟調。ベア・スター
ンズはJPモルガン・チェース(JPM)による1株あたり2ドルでの買収に合意し84％安。
但し買収条件が破格であるとしてベア・スターンズの株価は買収価格を上回って推
移し、JPモルガン・チェースも10%の大幅高となった。収益に占める債券部門の比率
が高いリーマン・ブラザーズ(LEH)も大幅安となった。一方で税務サービスのH&Rブ
ロック(HRB)は傘下の住宅ローン事業を著名投資家ウィルバー・ロス氏率いるファン
ドに売却することを明らかにして上昇。ダウ構成銘柄では、JPモルガン・チェース
の上昇が際立っているが、ジョンソン＆ジョンソン(JNJ)やメルク(MRK)など薬品大
手も買われた。結局ダウは21.16ドル高の11972.25、ナスダックは35.48ポイント安
の2177.01で取引を終了。明日の連邦公開市場委員会(FOMC)では大幅な追加利下げが
確実視されており、先物市場では1%の引き下げを織り込んでいる。
【通貨オプション】
ドル・円オプション市場では、信用不安を受けた約12年来の円高を受けて変動率
が続伸している。1ヶ月物変動率は、18.25％から19.50％（最近の高値8/17＝23％、
99年来の高水準）へ上昇（本日の東京市場の高値23.5%）、3ヶ月物は14.875%から
17.275%(07年8/17＝17.50％、2000年来の高水準)、6ヶ月物は13.275%から15.125%
(8/17＝15.25％、2000年来の高水準)、1年物は12.8％から12.95%（8/17＝13.80％、
2000年来の高水準）へそれぞれ上昇し、市場混乱が本格化した8/17 以来の高水準に
上昇している。
リスクリバーサルでは、投資家の円先高感に伴う円コール買いは根強く、25デル
タ円コールオプション1ヶ月物は5.10％から5.85％（8/17=+6.5、2003年10月）、3ヶ
月物は5.35％から6.05%（8/17=+6.5）、6ヶ月物は5.525％から6.125％
（8/17=+6.5）、1年物は5.725％から6.125%（8/17=+6.5）へそれぞれ拡大した。
個別では、2，3年物の超長期物の買いが目立っていた。
【経済指標】
米・10-12月期経常収支：-1729億ドル（予想-1841億ドル、前期-1774億ドル←-1785
億ドル）
米・3月NY州製造業業況指数：-22.2（予想-8.0、2月-11.7）
米・1月対米長期証券投資：620億ドル買い越し（予想600億ドル買い越し、12月565
億ドル買い越し）
米・1月対米証券投資トータル：374億ドル買い越し（予想850億ドル買い越し、12月
727億ドル買い越し←604億ドル買い越し）
米・2月鉱工業生産：前月比-0.5％（予想-0.1％、1月+0.1％）
米・2月設備稼働率：80.9％（予想81.3％、1月81.5％）
【要人発言】
ブッシュ米大統領
「引き続き状況を綿密に監視。必要とあれば断固とした対処」
「米金融機関は強い」
「資本市場は、効率的に機能」
「市場の正常化を目指す連銀の対応を支持」
ポールソン米財務長官
「介入への思惑は単なる推測」
「米国は、強いドル政策遂行」
「米国の長期的ファンダメンタルズは強い」
「連銀の対応を支持」
「最優先課題は市場の正常化」
「ベアは流動性危機に見舞われていた」
「連銀の劇的な流動性供給が市場を救済」
「米国は問題に速やかに対処する事が必要」
「ベア救済は、破産法適用申請より好ましい」
ストロスカーンIMF専務理事
「中銀の市場介入の必要性なし」
米リーマン・ブラザーズ
「流動性は引き続き非常に力強い状態」
ロート・スイス中銀総裁
「ここ数ヶ月インフレ圧力は上昇」
「スイスは困難な時期に直面。成長は不透明」
「スイス経済は健全」
「スイスフランは引き続き安全通貨の役割を果たしている」
「力強い世界経済に自信」
「世界経済の減速はスイスにも影響」
「スイス中銀は、銀行を更に綿密に監視」
アルムニア欧州委員会委員
「欧州は、もはや好況期にはなく、景気後退からは程遠い」
「欧州経済は潜在的水準を下回る見通し」
【東京市場終値-ニューヨーク市場終値】
為替市場： （始値） （高値） （安値） （終値）
ドル・円 97.38 97.75 96.28 97.34
ユーロ・ドル 1.5764 1.5816 1.5688 1.5729
ユーロ・円 153.50 153.86 151.82 153.08
ドル・スイス 0.9854 0.9896 0.9792 0.9845
ポンド・ドル 2.0162 2.0226 1.9944 1.9992
株式市場：
NYダウ 11946.45 12076.22 11756.60 11972.25
ナスダック 2161.29 2200.53 2155.42 2177.01
債券市場： （始値） （終値）
米国債 2年物 1.478 1.345
米国債10年物 3.468 3.308
米国債30年物 4.364 4.286
先物市場：
NY金先物 1017.5 1017.5 1000.0 1002.6
NY原油先物 107.80 108.65 103.60 105.68
シカゴ日経平均先物 11820 11920 11635 11805
最終更新:3月18日6時41分
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080318-00000002-fis-brf
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,ＭＬを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。