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http://blog.goo.ne.jp/kitanotakeshi55/m/200803
ベアースターンズ救済!!
マーケット / 2008-03-15 08:35:12
詳細は後ほど、ですが、ニューヨーク連銀が資金繰りに窮したベアースターンズに緊急融資枠を設定、事実上倒産救済をはかったというニュースが飛び込んできました。
詳細が不明なので推測を相当含む記事になることをお許しを・・
ベアースターンズはMBS(Morgage Back Security) においては全米第一人者でありまして、仕組みがよく似ているCDOについても全米No.1のシェアを誇っていた訳です。
日本は山一證券をかるーくつぶした訳ですが、誤解を恐れずに言えば、山一をつぶしても株主以外はだれも困らなかった・・・ということだと思います。
ぐっちー的にはどんなにしょぼくても、4大証券といわれていた一角を担った山一を潰したのは明らかな失敗だと思いますが、まあ、なくてもいいじゃん、野村に行けば??的な発想だったんだろう、と思います。
損失補てんなんて、みんなやってたのに、なぜ山一だけ?
という疑問は絶対に持ち続けるべきでしょう、金融マン的にはね。 そして未だにそれに触れないジャーナリストは恥を知るべし。山一を潰すなら日本の証券会社は全部潰さなければならない。
さて、公的資金を使うのが大嫌いなアメリカが、規模で言えばたかだか5位に過ぎないベアースターンズを救ったのはなぜか!!! ということですね。
要するに、潰れちゃ困るんですよ。
ベアースターンズはMBS(Morgage Back Security) においては第一人者でありまして、仕組みがよく似ているCDOについても全米No.1のシェアを誇っていた訳です。
そしてそのプライシングシステムは恐らく世界中で一番優れています。実際ぐっちーはモルスタから移ってきたときびっくりしましたもの。
モルスタにいる時は「なんでこんなしょぼい会社に負けるのかな〜・・・」と正直思ってました。でも入ってみて分かったのですよ、モルガンが勝てない理由が・・・
そのためベアーはCDO(サブプライムローンによる原債権担保債券を含む)のセカンダリーでの取引を半ば独占していた感があり、この会社を抜きにして今問題になっているCDOの解決を図るのは極めて難しいという現状があります。
CDOの保有残高もぬきんでていますので、苦し紛れに暴れて市場を荒らす前に、という思惑も働いたと思われます。
散々アメリカの金融政策を批判してきましたが、こういうところはさすが、というべきでしょう。
すぐにルール、そしてディシプリンを変える訳です。ベアが潰れたらCDOはそれこそ本当の紙切れになる訳ですからそれもいたしかたありませんね。
そこが山一倒産(自主廃業・・・如何にも日本的ですな)との大きな違いです。
芸は身を助けるといいますよね。今回のベアーの救済はまさにこれ。生き残るにはやはり「オンリーワン」を持っている、ということに尽きますね。
ここまできたら救済されても最後は解体でしょうけど、生き残ったには違いない。株主としては紙切れにならなくてよかったわい、というところでしょうかね。
でもなー、120ドルまでいったんですよ、株価が。わずか半年でこれです・・・・
ため息の週末でありますな。ちなみにベアーでのぐっちーの退職金は株でした・・・
声もでません(笑)
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(コメント)
このブログへのコメントで面白いのがあるのでついでに転載しておきます。
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FRB (輝く明日)
2008-03-16 21:40:41
「グッチーさん、ベアースターンズに公的資金と言うのは厳密には、間違いです。FRBの株主にはアメリカ政府は入ってません。JPモルガンチェースとシティバンクが株主の53%を占めており残る47%もゴールドマンサックスや欧米の銀行です。要するに身内を守ったということでしょう。」
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※つまりアメリカの金融は事実上、金融資本の独占体制と言う事です。
アメリカ自体が金融帝国主義国家ですから・・・当然と言えば当然ですが・・・
言い方を変えれば、アメリカは企業がすべて経営していると言う事ですな。
国と企業の関係が逆転してますので、国営ならぬ「企業管理国家」と言えばしっくり来ると思いますが。