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株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu164.htm
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/
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武藤は財務省でも二番手か三番手だったが、ライバルがノーパン
シャブシャブで失脚したから次官になることができたが金融は素人同然
2008年3月17日 月曜日
◆「渡辺博史」「黒田東彦」の名前が急浮上 日銀新総裁はやっぱり財務省OBか? 3月14日 九州企業特報
http://www.data-max.co.jp/2008/03/post_762.html
日銀総裁人事をめぐる自民党と民主党の不毛なチキンゲームに決着がつきそうだ。
首相官邸や自民党執行部は一時、「参院不同意のまま強引に武藤敏郎・副総裁を総裁に任命し、野党が憲法違反と主張すれば裁判で戦えばいい」という強硬論が台頭し、衆院法制局にも検討させた。しかし、さすがに「泥仕合を長引かせてはガソリン税問題まで収拾つかなくなる」(自民党役員経験者)との判断で候補を差し替えて再提案する方向だ。事実上の”白旗”である。
実は、民主党は参院の採決前から、「渡辺博史・前財務官なら反対しない」と、別の総裁候補を内々に逆提案していた。渡辺氏は武藤氏と同じ財務省OBながら、次官経験者ではなく、国際金融局長→財務官を経験した金融のプロだ。
ただし、政府内には、「58歳の渡辺氏では若すぎる」と、同じ財務官経験者でも年次が上の黒田東彦・アジア開発銀行総裁を推す声も強い。その場合、国際機関のトップを任期途中で交代させなければならないため、「後任を日本から出せるかが問題」(財務省幹部)と、役所側はどこまでも天下りポスト維持しか頭にないようだ。
◆司令塔不在の福田官邸
それにしても、世界から笑われた今回の総裁人事の迷走劇は、ねじれ国会の中での福田首相と自民党執行部の当事者能力の欠如を露呈した。民主党が早くから「武藤ノー」のサインを出していたにもかかわらず、福田首相、町村信孝・官房長官、伊吹文明・幹事長ら政府・与党首脳は口を揃えて、「武藤氏はベストの人選」とチキンゲームに突き進んだ。
「本当にゲームに勝てると思っていたからだ。総理のお気に入りで財務省出身の林信光・秘書官が最後まで『民主党は絶対に折れてきます』と言い続け、3人ともそれを信じた」(官邸スタッフ)
役人のミスリードは今に始まったことではないもの、より問題なのは、官邸も執行部にも、民主党の動向についての情報収集能力が全くなかったことだ。
「司令塔がいない。福田、町村、伊吹は事務的な用件以外、互いに口もきかないし、国会対策の指示を出す対場の伊吹にもその周囲にも、民主党にパイプがまるでない」(国対幹部)
これでは役人の情報に頼らざるを得なかったわけだ。
その結果、福田内閣は深いダメージを負ったが、それ以上に深刻なのは、サブプライム問題で国際金融不安が高まっている中で、日本の金融行政の人材不足が著しいことだろう。福田首相が「ベスト」と語った武藤氏にしても、先輩に当たる財務省OBにいわせると、
「武藤は財務省でも二番手か三番手だったが、ライバルが接待スキャンダルで失脚したから次官になることができた。国会対策で政治家に取り入ることはうまいが、金融はシロウト同然。国際的知名度もなく、英語も話せない国内派官僚だ」。
その程度の人物のために1週間の国会空転を招いたことが、世界の金融市場から笑われている真の理由だろう。
◆日銀総裁は、黒田東彦(くろだはるひこ)か、山口泰(やまぐちやすし)か。歓迎する。 3月17日 副島隆彦
http://www.soejima.to/
副島隆彦です。 次の日銀総裁が、ようやく決まりそうだ。
次の日銀総裁には、売国奴=アメリカの手先のドンの武藤敏郎(むとうとしろう)が、終に引き摺り下ろされて、黒田東彦(くろだはるひひこ)か、山口泰(やまぐちすし)で、決まりそうである。実に歓迎すべきことだ。
アメリカの「資本主義の全般的危機」を前にして、日本は、ようやく自力、自立戦略を取れそうである。
黒田東彦(くろだはるひき)は、立派な人だ。さすがに国会議員たちは、よく見ている。山口泰(やまぐちやすし)も、前の速水優(はやみまさる)日銀総裁の高腕の副総裁で、日銀のアメリカへの屈従に対して、密かな抵抗線を築いてきた人たちだ。このふたりは、なんとか「日本円にの金利をつけよう」として、必死で頑張った。日銀=三井(渋沢栄一の第一銀行)ロスチャイルドの生え抜きの人々だ。
このほかに、藤原作弥(ふじわらさくや)という立派な副総裁もいた。彼は、「日銀は外債(がいさい、すなわち、米国債、と米地方債)ばかり買わされている」と公然と発言した人物だ。
私が、この5年間、ずっと、何冊もの本(「エコノ・グローバリスト・シリーズ)で、名指しで、アメリカの手先になった武藤敏郎(むとうとしろう)、財務省の現役代表と、糾弾してきた。愛国派大蔵官僚であった、長岡實(ながおかみのる)派は、「1998年2月のノーパンしゃぶしゃぶ事件」をCIAに仕組まれて、失脚していった。私は、ずっとそのように書いてきた。
ついに福田政権は、武藤・日銀副総裁(大蔵省から、日銀を支配されるために送り込まれたグローバリストの尖兵)を、更迭(こうてつ)することに決めた。これは、アメリカ帝国の金融場面が、文字通り、瓦解を始めたことをに、呼応する、各国連帯(欧州と新興4大国)での動きの一環である。
武藤敏郎は、1998年ノーパンしゃぶしゃぶ事件(その年末の11月に、検察が新聞記者たちと共に大蔵省に捜査・乱入して「大蔵落城」となった)の時に、大蔵省の官房長(かんぼうちょう)であった男だ。彼だけは、何の管理責任も問われずに、アメリカに抜擢されて生き延びた。竹中平蔵と気脈と通じて、「アメリカによる大蔵鎮圧、大蔵支配の受け皿」になった官僚の筆頭である。
同じく、トップ人事で、参議院から、武藤と共に副総裁候補として「×印」を付けられた、伊藤隆敏(いとうたかとし)も、IMF理事で出向組の、ニューヨーク金融財界の意向を受けるように育てられた人物の一人だ。竹中平蔵ほどの、恐ろしいまでの尖兵(せんぺい)ぶりは、発揮できなかったし、あまりに、血だらけになって、日本の政・官・財の中科の、抵抗派、愛国派を糾察(きゅうさつ)して、切り殺して回る役目は、苦手の人物なのだろうと、私は、ずっと観察していたが、やはり、この時期のために、温存されていた「実戦将軍( war general ウォー・ジェネラル)」であったかと、判明した。
そして、おそらく、日銀外内部の、若手の生え抜きたちからの、決死の覚悟の、将軍駕籠直訴(しょうぐんかごじきそ)が、相次(あいつ)いだのだろう、それで、武藤と伊藤隆敏は、日本の国政の表(おもて)で、ばっさりと正式に、「お役御免」になった。実に目出度(めでた)いことである。
私が、10年前から、書いているとおり、若手の日銀生え抜き官僚たちの、アメリカとの交渉場面での、苦しい思いと、それにも屈せず、恫喝に脅(おび)えながらも立派に抵抗を続けてきた。「私たちは、日本国の金融政策(マネタリー・ポリシー)の実施者として、市場の実勢を無視した、おかしな政策は出来ない。それは国民経済への裏切りである。アメリカへのあまりもの屈服である」と、若手の日銀マンたちは、2.26の叛乱将校たちのように純粋であった。
日銀の建物の中に、怒号(どごう)が飛び交い、「武藤のやろう。どこまで、アメリカの言いなりになればいいのだ」という、若手の日銀マンたちの、怒りと怨嗟(えんさ)の声が、上がっていた。この事実を、どうして、日本のメディア(テレビ5社、新聞5社)は、一切、国民に伝えないのだ。
武藤の先輩で、長岡派を追放して、新しい「手先・ドン」になったのは、武藤の先輩の斎藤次郎(さいとうじろう)=デンスケ である。
デンスケが、昨年の11月4日(日)の、小沢一郎辞任劇(小沢、逮捕追放の画策)の元凶である。
デンスケは、15年前の、1993年小沢動乱=小沢革命(=「自民党大分裂」)の時は、小沢を支えて、大蔵省をまとめた人物(当時、次官)だったのに、その後、アメリカと、日本のゴロツキ政治家たちに懐柔されて、寝返った人物である。
この3週間、日銀総裁を決める人事(国会承認人事)で、民主党(小沢一郎執行部)が粘り強く、国民を説得して、闘い続けたことの偉大な勝利である。
日本が、私の言う、「ぐちゃぐちゃ戦法(戦略)」あるいは、「ぐずぐず戦法」をとる事で、属国としての、一番、すばらしい闘いを、目下敢行している。 今の福田・町村・伊吹(幹事長)体制は、すばらしい。
この周りにいる、ゴロツキどもは、自分が、アメリカにへこへこして大臣になることしかかんがえていない、馬鹿野郎ばっかりだ。そうでない、宏池会(こうちかい)本流の、重厚な人たちが、支えてはいる。
私、副島隆彦は、今の大臣クラスの、新実力者若手・政治家(大臣適齢、だいじんてきれい)たちひとりひとりの、おかしな動きも全部、逐一、観察している。
ともあれ、今回の日銀トップ人事の政局(せいきょく)は、すばらしい闘いであった。日本が、アメリカの言いなりにならず、自国民の利益を
追求すれば、このような、ぐちゃぐちゃ戦法をとるのが、最善である。
あまり、こういうことを、自称国家戦略家(ナショナル・ストラテジスト)である私が、ばらすと、アメリカの手先どもが、福田康夫首相本人に、自分たちが苛立(いらだ)ちを感じる、その理由を、教えてしまうことになるので、種明(たねあ)かしは、しない方がいいのだが、やっぱり、今が、ひとつの結節点(けっせつてん)であるので、書いて残しておきます。
(私のコメント)
日銀の総裁人事がもめていますが、福田総理の迷走ぶりは演技なのか地なのかよく分かりませんが、武藤総裁案が否決されて良かったのかもしれない。武藤氏は見たところあまり頭の切れそうな人物ではない。ライバルがノーパンシャブシャブで失脚して次官になった口だ。
黒田東彦氏は国際金融局長の頃の名前は知っているが、民主党あたりは黒田氏なら賛成できると言っている。中央銀行の総裁ともなると誰でもなれる役職とは違って高い能力と識見が要求される。武藤氏ではこれといった業績もなく金融のエキスパートというわけでもない。それを福田総理は推薦したが、他に人材がいないのだろうか?
「株式日記」では現在の福井日銀総裁には大反対をした。日銀のプリンスとも言える人物でバブルの発生した頃の営業局長であり三重野氏とともに責任がある。人脈的にも村上ファンドとの関係でスキャンダルになりましたが、ノーパンシャブシャブでも関係してとても日銀総裁としての器ではないからだ。
財務省出身でも国際金融局長と財務官を長期にわたって務めた黒田氏なら数多くの本も書いており、財務省から探すのならば黒田氏が適任だろう。ニュースでは福井氏の続投で福田総理は話を持ち出しているが、ノーパンシャブシャブや村上ファンドとのスキャンダルはどうなるのだろう。
中央銀行の総裁ともなると国際金融マフィアからの圧力もあり、彼らにインサイダー情報を流すような売国奴では日本経済をまたしても破壊しかねない。その点では竹中平蔵氏や榊原英資氏も国際金融マフィアとはズブズブであり、とても薦められない。
黒田氏は多くの著書から政策もはっきり分かるし、最近の「元切り上げ」では中国の急激な元切り上げが世界の大混乱をもたらすと警告している。日本は世界第二位の経済大国であるにもかかわらず金融国際会議では埋没しがちであり、中国の元のほうが存在価値があるように見える。政府日銀が円を国際通貨として存在価値を示すべきだ。それには日銀総裁には有能な人物が必要だ。
日本の失われた15年の原因は日銀の迷走する金融政策が原因なのであり、ドルやユーロに対して円はどのようなスタンスで運営するのかはっきり分かる人物が望ましい。さらにはアジアとの通貨外交も重要な課題であり、元に主導権をとられないように先手を打つべきだ。
またアメリカに対してもドルの買い支えはアメリカの利益にはなっても日本の利益にはならない。EUはドルの買い支えはしていないしユーロも高いまま放置している。金利もアメリカには追随していない。だからドルよりユーロのほうが高い金利となってFOMCで今度金利を下げればアメリカのドルは1%台になりユーロは4%だ。
日本は80年代にアメリカの圧力に負けて金利を引き上げる事ができずにバブルを招いてしまった。そして日本からアメリカにマネーが流れるように日本の政策金利はゼロにまで引き下げられて、日本の金利政策は破綻してしまった。EUのユーロのようにどうして独自の金利政策が出来ないのだろうか。中国だってドルが暴落しているのに元の金利を上げている。
日本の中央銀行はアメリカに言われるがままの金融政策であり、金利の上げ下げもEUや中国のように独自のスタンスでは出来ない。それが失われた15年の原因なのですが、新しい日銀総裁はアメリカの意向に関わらずに独自の金融政策が出来るような人物になって欲しいものだ。
アメリカの手先であるエコノミストは0,5%の金利も下げろと言っていますが、これからは日本の金利は徐々に引き上げていかないとますます金融がおかしくなってしまうだろう。あまりにも政府日銀はアメリカ政府の顔色を伺いすぎるのだ。85年のプラザ合意はこの典型的な例なのですが、アメリカが制裁をちらつかせてその圧力に屈してしまった。それがバブルを生んで日本はダメになった。アメリカに屈しなかった中国を見習うべきだ。