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http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003017&sid=aq2O3dkUYfYU&refer=jp_japan
バーナンキFRB議長:住宅ローン、あらゆる貸し手への「監視強化」を
3月14日(ブルームバーグ):バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長は14日、ワシントンでの講演で、「この数年みられる住宅ローンには、無責任あるいは杜撰(ずさん)なものが多過ぎる」と述べ、あらゆる住宅ローンの貸し手に対する「監視強化」を求めた。
同議長は「住宅の純資産額が減少しているため、住宅保有者のローン借り換えが一段と困難になっており、持ち家にとどまる経済的な魅力が薄れている」と指摘した。
講演では金融政策や経済見通しには言及しなかった。
議長は現在の信用危機の別の理由として、「金融保証基準の悪化のほとんどが連邦金融当局の規制外にある機関で起こっている」ことを挙げた。
バーナンキ議長は「問題再発の防止にはあらゆる住宅ローン会社への強固で統一された監督が重要だ。住宅ローン市場は過去10年に拡大し、複雑になったため、規制・監督が難しくなっている」と指摘。連邦・州機関と連絡を取り合いながら「統一された効果的な監視体制の強化に努める」と語った。
リセット懸念
バーナンキ議長は変動金利型のサブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローンで、金利のリセット(見直し)による返済額増加から持ち家を手放すケースが増えていることに懸念を表明した。
ただ、「リセットに端を発した問題は深刻だが、利下げとローン条件の変更によって多少緩和されるかもしれない」と語った。
FRBはサブプライム住宅ローンの基準強化を提案しており、それには十分な審査書類に基づかない融資の禁止や期限前返済に対する罰則の制限が含まれている。FRBの提案は差し押さえ増大につながった悪質な融資慣行の抑制を目的にしている。
議会民主党がFRBの監督が甘いと非難し、消費者保護の新たな基準作りでFRBの権限を弱めようとしたため、バーナンキ議長の今回の提案は消費者保護におけるFRBの権限を維持する狙いもある。
バーナンキ議長は4日、差し押さえを回避するため、住宅ローンの元本削減に応じるよう金融機関に求めた。
元本削減でバーナンキ議長に賛同しているベアー米連邦預金保険公社(FDIC)総裁は14日、差し押さえ回避に向けて「政府のもっと積極的な介入」を求め、FDICが非常に前向きに選択肢を検討していることを明らかにした。ただ、講演後に記者団がどのような政府介入が必要かを問うと、詳細への言及は避けた。