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(回答先: 東京都狛江市の矢野ゆたか市長・・・ 一般会計214億8400万円を発表 【しんぶん赤旗】 投稿者 hou 日時 2008 年 2 月 26 日 22:12:03)
http://yanoy.dip.jp/guest/g00_frame.htm
[No. 584 ] 記入者:矢野ゆたか(2008.02.21)
「一国民」さんへ
狛江市の財政は確かに厳しいものがありますが、「第2の夕張」という状況はありません。昨年の市議選中、狛江市の財政は夕張のようになりかねないとの宣伝が一部意図的になされていましたし、特定の政治グループもそのような言葉を並べていましたので、ご心配いただいたのだと思います。しかし、夕張市の財政の厳しさと、狛江市の厳しさとは、量的にも質的にも、まったく異なります。
まず量的な面ですが、夕張市の借金総額は約630億円とその年間予算の約5倍ありました。狛江市は特別会計を合わせても負債総額は324億円で、年間予算総額400億円にも達していません。
また質的には、夕張市の一時借入金(その年度の財源不足額に充当するため、金融機関などから借入れるもの)は約290億円ですが、その返済の財源に、翌年度の特別会計収入を担保にして借りたお金を充て、議会や市民にわからないようにしながら、黒字に見せかけるという操作を長期にわたって行なっていました。
それが雪だるま式に増え続けていた時に、国の大幅な地方財政削減(「三位一体の改革」)が行なわれ、持ちこたえられず破綻してしまったものです。狛江市も一時借入金はありますが、一般会計では当該年度内に全額返済しており、一部の特別会計ではその総額を明示して議会の承認のもとに繰上充当をしているので、夕張市のような財政破綻になることは、まったくありません。
また狛江市では、国の地方財政削減(狛江では04年度8億円以上、現在では7億円近い削減に)に対しては、「行財政基盤確立のための緊急行動計画」(05年度から07年度の3年間)を直ちに策定し、歳入不足に見合う財政構造をつくるために取組んできました。この3月で計画の終期を迎えますが、当初立てた4つの数値目標に対し、その到達点を申し上げますと、
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第1の目標は、「2010年4月1日までに、職員数を467人(04年当時582人)に削減」ですが、現在08年4月見込みでは493人となっており、08年目標(512人)はすでに超過達成しています。
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第2は、「経常収支比率を、07年度決算で概ね95%に改善する」ことです。経常収支比率は、財政の硬直度を示す指標で、04年度は103.9%でしたが、06年度決算では96.2%で当該年度目標97.2%をすでに超過達成しています。
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第3は、「事業債発行額を年額10億円以下に抑制すること」です。事業債は、事業を実施するにあたっての借入金のことで、前市政のもとで市公共事業の集中的な実施から起債(借金)残高がふくれあがりました。
この返済が財政の硬直化につながっているので、新たな事業債の発行を抑え、毎年20億円から25億円を超える返済を着実に進めることによって、起債残高を減らそうという目標です。
07年度決算見込みではピーク時(99年度254億円)より25億円減額できており、08年度予算比では35億円減になっています。
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最後は、「人件費比率を30%以下に抑制する」という目標です。これまで狛江の人件費は高く(04年度で33.8%)、これも経常収支比率を押し上げる要因の一つでしたが、18年度決算見込みで30.0%と1年前倒しで達成しています。
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以上、申し上げたように、緊急行動計画全体としても達成見込みとなり、国の地方交付金等の急激な削減に対応できる財政基盤を確立しつつあります。他市と比べての財政の厳しさは続くと思いますが、市民の皆様の協力や職員のがんばりがあって、今後、新たな政策の展開も充分可能となっているところです。
なお、緊急行動計画で取組んできた内容をお知りになりたければ、市役所企画経営室で「アクションプラン・第3次行財政改革推進計画編」(平成18年度進捗状況)を、購入(30円)いただければと思います。