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日経平均が2月4日の高値抜く、テクニカル面で強い買いシグナル
2008年 02月 25日 19:45 JST
[東京 25日 ロイター] 東京株式市場で日経平均が400円を超す大幅高となり、2月4日に記録した取引時間中の戻り高値(1万3889円24銭)、終値の戻り高値(1万3859円70銭)をいずれも上回った。
テクニカル理論上で重要なネックラインと呼ばれる水準を上回ったことで、テクニカルアナリストの多くは強い買いシグナルが出たとみている。3月中に1万4700円近辺、中期で1万6500円程度までの反騰を予想する声が出ている。
野村証券金融研究所・テクニカルアナリストの山内正一郎氏は「2月4日の直近高値を抜いたことで戻りに弾みが付く。TOPIXが高値を抜いていない点に不満は残るものの、強気相場入りと見て良いだろう」という。
米国のサブプライムローン(信用度の低い借り手向け住宅ローン)問題を発端とする金融市場の混乱は、日本の株式市場に大きな打撃を与えた。日経平均は2007年2月の高値1万8300円から今年1月22日の安値1万2572円まで約5700円値幅の下落を記録したが、山内氏は1月22日の安値が大底になった公算が大きいとみている。
当面の戻りメドとして、下げ幅5700円に対する黄金分割比率38.2%戻りに当たる1万4760円を予想している。「4月から5月にかけて中期の二番底を試す可能性もあるが、大底を割ることはなく、下値を固める動きになる。年度末にかけては半値戻しに当たる1万5430円どころを目指す展開も見込める」と話している。
日興コーディアル証券・市場分析部のチーフアナリスト、佐々木英信氏も同様に強気の見方を示している。佐々木氏は「昨年7月から始まった大勢二段下げの下げ相場が終了した」と指摘し、目先は1万4200円または1万4700円近辺までの反騰を見込んでいる。1万4200円は、昨年3月5日安値から7月9日の高値まで約1600円上昇幅を1月22日の安値から同値幅取って算出。1万4700円は、昨年8月17日安値から10月11日高値までの上昇幅約2200円を同様に1月22日の安値から同値幅取って算出したという。日柄的には3月中の達成が濃厚としている。
もっとも、この予想は短期であり、佐々木氏は今回の反騰相場が1万4000円台で終わるとはみていない。「中期的にはミニマム4000円値幅の上昇が見込める。2006年6月安値から昨年10月高値までの上昇幅を今年1月22日の安値から同値幅取り、1万6500円どころまでの反騰が最小でも起こる」と分析している。
日経平均は年初からほぼつるべ落としの状態で急落した。「1万5000円手前までは需給面でのシコリが少ない。1万4000円台に入ると目先筋の買いが増えるだろう。意外に早い戻りが期待できる」(東海東京証券・マーケットアナリストの鈴木誠一氏)との声も市場からは出ている。
(ロイター日本語ニュース 記事執筆:河口 浩一、編集:田巻 一彦)
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-30490220080225