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(回答先: 中国投資有限責任公司、国際帝石など日本株投資を検討=英紙 「ロイター」 投稿者 怪傑 日時 2008 年 2 月 25 日 17:41:38)
[東京 25日 ロイター] 午前の東京株式市場では、日経平均が急反発。上げ幅は一時300円を超えた。米アムバック・フィナンシャル・グループ(ABK.N: 株価, 企業情報, レポート)救済策への期待から、東京市場でも銀行株を中心に幅広く買いが先行した。株式市場に関する識者のコメントは以下の通り。
●ショートカバー中心、過度な楽観には注意
<三菱UFJ証券 投資情報部長 藤戸 則弘氏>
米金融保証会社(モノライン)アムバック・フィナンシャル・グループ(ABK.N: 株価, 企業情報, レポート) に対する救済策が、25日か26日にも発表される可能性があるとの一部報道が流れたため、前週末に積み上げられたショートポジションが巻き戻されているようだ。また中国の政府系ファンド(SWF)である中国投資有限責任公司が100億ドル規模の日本株式を取得する計画と一部で伝えられたことも材料視されている。
しかし、いずれも報道された内容が実現するかはまだ未知数だ。不透明要素が大きく実需の買いも乏しい。ショートカバーも一部の市場参加者が先物中心に大きく動いているだけであり、全体的な商いが薄いため、それが相場を動かしているという構図だ。楽観しすぎには注意すべきだろう。
●米アムバック(ABK.N: 株価, 企業情報, レポート)、30億ドル程度の増資なら格付け維持へ
<日興コーディアル証券 シニアストラテジスト 河田剛氏>
米金融保証会社(モノライン)アムバック・フィナンシャル・グループ(ABK.N: 株価, 企業情報, レポート)に対する救済策が動きをみせてきた。期待されているような30億ドル程度の増資を民間金融機関に対して実施できれば格付け維持につながる可能性が高く、市場も一段と好感するだろう。
一時浮上した地方債と証券化商品などとで業務を分割再編する案では、金融機関にとって影響のある証券化商品部門が取り残される可能性が高いため、増資案で金融機関もまとまりやすくなっているようだ。
ただ、具体案がまだみえていないため、内容を見極めたい。格付け維持につながらないような内容であれば、米ダウ工業株30種で200─300ドル下落する可能性もある。ただ、モノラインの格付け維持に向けた取り組みが動きだしていることは事実で、格付け維持への期待が消えることはないだろう。
●モノライン救済の増資規模に疑問
<大和証券投資信託委託 投資調査部 シニア・ストラテジスト 長野吉納氏>
米金融保証会社(モノライン)アムバック・フィナンシャル・グループ(ABK.N: 株価, 企業情報, レポート) に対する救済策の具体策が出ていないので見極めづらいが、当面は格下げを回避できたとの見方から、市場にはひとまずは安心感が広がっている。ただ、救済の増資額は数十億ドル規模と聞いているが、1けた小さい印象があり、これでモノラインへの懸念が完全に後退したとはみていない。状況は依然、波乱含みだ。
国内株式は戻り歩調だった上、モノライン救済策などでさらに下支えされた形だ。2月4日の戻り高値を抜ければ、1万4000円水準をトライする展開が期待できる。