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中小企業の事業承継、銀行がファンドで支援
中小企業のオーナー経営者から後継者への事業承継を円滑に進めるため、銀行が相次いで専門の投資ファンドを設立し始めた。後継者に十分な資金がなくてオーナーから株式を買い取れなかったり、オーナーが引退を希望しても後継者が見つからなかったりする場合に、ファンドが一時的に株式を買い取る。後継者問題を解決することで中小企業の育成を後押しし、将来の取引拡大につなげる。
中小企業は、団塊世代のオーナー経営者が引退時期にさしかかったにもかかわらず、「後継者へのバトンタッチが円滑に進んでいない」(中小企業基盤整備機構)。親族が後継者の場合は相続税が高く、親族以外の人が継ぐ場合は、オーナーの株式を買い取る資金を確保することが難しいからだ。廃業になれば中小企業が育ててきた技術やノウハウが日本経済に生かされなくなるとの懸念が出ていた。(07:00)
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http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20080217AT2C1501316022008.html