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経済速報(溶け始めたヨーロッパ金融株)
日本では米国のサブプライム危機が盛んに流されていますが、ヨーロッパの金融危機の方がより深刻であり、このままいけば多くの個人・企業が実情を知らないまま、グロソブ等でユーロを保有し、大打撃を受けるかも知れません。
イギリスのFT紙は色々な紙面を割いて、ヨーロッパの金融市場危機につき詳しく報じており、危機感が非常に強いことが伺えますが、金融株の動きを見れば納得できます。
17日付け紙面ではヨーロッパの金融株の動きを詳細に報じているのです。
コメルツバンク -1.1%
Natixis -9.1%
また違う紙面では<アライアンス>株が7年振りの安値に沈んでいると大見出しで報じてもおり、まさに金融危機特集とも思える紙面となっています。
株価の動きは日々変わりますので、それだけで金融危機とはいえませんが、株が継続して売られる背景をじっくり検証すれば、今、ヨーロッパ金融機関内で起こっています異常事態が良く分かります。
お互いを信用していないのです。
このため、銀行にお金がないという状態になりつつあり、銀行がお金を貸せなくなって
きているのです。
クレジットクランチという言い方がありますが、実際にはそのような容易なものではなく、銀行の金庫からお金が日々消えていっているという、今までなら有り得ない状況に
陥っているのです。
このため、日経新聞でも報じていましたが、イギリスの銀行では与信が厳しくなり、突然カードが使えないという状態になった顧客が7%もいると報じているほどなのです。
米国では商業用不動産への貸し出しを厳しくしたという金融機関は80%を越えており、世界中でお金が無くなっている衝撃波は半端なものではないのです。
世界中で株式時価総額が650兆円消失したとの報道もありましたが、まさにこれだけのお金が『消えて』しまったのです。
今後、色々な対策や楽観論が出てくるでしょうが、そのあとには物凄い反動が襲い、金融市場はメルトダウンへ一直線に転げ落ちることになります。
どこまで時間稼ぎが出来るか。
日経平均1万円、ニューヨークダウ1万ドル。
これが割れれば一気に転げ落ちることになる筈ですが、あと20%も下がればそこまで
到達するということを我々は認識する必要があります。
僅か下落率で20%しか残されていないのです。