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今年のG7はとても変です。今までとちょっと違う。G7は今日10日まで開催されるようですから、もう少し様子をみますが、とても変です。後で追記します。ダボス会議からおかしかったんです。
以下に、討議内容を掲載。これから導き出される結論は?どう思います?
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情報BOX:G7、世界経済・金融機関の資本増強に関する内外要人発言 2008年2月10日(日)
7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)では、米サブプライムローン(信用度の低い借り手向け住宅ローン)問題を背景とした金融市場の混乱や不透明感を増す世界経済情勢に関して意見交換が行われた。
共同声明は世界経済について不確実な環境に直面していると指摘、欧米を中心に金融機関の損失が拡大する中で資本増強の重要性にも言及した。
各国要人の世界経済と金融機関の資本増強などに関する主な発言や指摘は以下の通り。
◎ポールソン米財務長官
●世界経済は長引く金融市場の混乱に直面しているが、米経済がリセッション(景気後退)に陥ることはない
●現在の金融市場の混乱は深刻で持続的。金融市場が、ストレス局面から回復にするに伴い、リスク再評価が行われボラティリティが続くことを予想すべき。
●住宅市場の調整、エネルギー価格高、資本市場の混乱が合わさって、目先の成長の重しになっている。
●短期的な下方リスクを考えると、明らかにわれわれには行動が必要。
◎ドラーギ・イタリア中銀総裁
●状況は簡単になってはいない。株式市場は低迷し、その過程はますます難しくなっている。ただ、現実的な資産評価がなければ、金融機関への資金投入はますます困難になる。
●米国では、成長に対するリスクがインフレに対するリスクよりも深刻に考えられている。
●バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長が米住宅価格下落の期間・危機の深刻さは分からないと発言。
◎パドアスキオッパ・伊財務相
●G7の経済に関する見解は前回会合よりかなり悲観的だ。
●G7の経済成長の下方修正局面は終わっていないとの印象を持っている。
◎ダーリング英財務相
●現在、世界経済はエネルギー価格と食品価格という2つのインフレ圧力に直面している。
●イングランド銀行(英中央銀行)と政府は今後もインフレを警戒し、インフレ抑制のためにあらゆることを行う。
●現在、英国のインフレ率は目標水準付近で推移しており、1990年代にはなかった景気刺激策の余地がある。
●米国は行動を起こした。他の国々はそれぞれにとって適切な対策を講じるだろう。昨年夏に米国で発生した住宅市場の問題を受け、世界経済は混乱に直面している。
◎シュタインブリュック・独財務相
●サブプライムローン問題を受けて銀行が計上する必要のある評価損は4000億ドル前後に上るというのがG7内での一般的な見解だった。
●米国経済にリセッション(景気後退)の傾向が見られることは看過できない。
●米国から景気刺激策を打ち出すよう要請されたり、提案されたりすることは全くなかった。
●ドイツ経済に景気刺激策の必要はない。減税する余地は全くない。
●強いユーロについては懸念していない。
◎ウェーバー独連銀総裁
●欧州中央銀行(ECB)には米国の利下げに追随するよう求める圧力はかかっていない。
●ECBはユーロ圏経済に着目し、必要なら適切な行動をとる。
◎トリシェECB総裁
●日本から、これまでの日本経済の動向が為替市場に反映されていくとの見解が示された。
●米国は、強いドルが国益との見解を示した。
●われわれはとりわけ、ユーロ/元の動きに注意を払っている。
◎額賀福志郎財務相
●必要に応じ資本増強措置を講じることは、信認の改善、市場機能回復に重要な役割を果たす。
●各国がそれぞれの事情に応じて金融市場の安定に最善の措置を講じる必要がある。その際、関係当局が責任を持って早急に強く推し進めていくことが重要だ。各国が対応に万全を期すよう要請した。
●共同して対応する必要があれば、共同して対応することを(G7で)確認した。
◎福井俊彦日銀総裁
●グローバル経済とグローバルな金融資本市場との相互作用が一段と強まっている。
●来年度に向けては、生産・所得・支出の好循環メカニズムが基本的に維持されているという状況の下、物価安定の下で緩やかな拡大を続ける可能性は高い。
●世界経済や国際金融資本市場をめぐる不確実性やエネルギー・原材料高の影響などのリスク要因がある。
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東京G7共同声明の骨子
共同声明では「世界はより不確実な環境に直面している」と指摘し、サブプライム問題の長期化に伴って、G7各国で「成長は短期的に幾分減速する」との見通しを示した。世界経済のファンダメンタルズ(基礎的条件)は堅調なものの、景気の下振れリスクとして、
(1)米住宅市場のさらなる悪化
(2)金融市場の混乱の長期化による貸し出しの厳格化
(3)原油など一次産品の価格高騰
(4)(欧州など)いくつかの国のインフレ懸念−を列挙した。
・不確実な環境に直面しているが、世界経済の基礎的条件は堅固
・世界経済の安定と成長に向け、流動性の確保など引き続き適切な行動を取る
・金融機関は必要に応じて資本増強措置を講じることが重要
・政府系ファンドの透明性の確保や説明責任などの分野におけるIMF(国際通貨基金)の作業に期待
・気候変動に対応するための戦略的な国際的投資枠組みを創設するとの日米英の提案を議論