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米雇用統計:就業者数8万人減 米景気後退、濃厚に イラク開戦以来の悪化
(毎日新聞)
【ワシントン斉藤信宏】米労働省が4日発表した3月の雇用統計は、非農業部門の就業者数がイラク戦争開戦時以来5年ぶりの大幅減となり、雇用悪化を改めて裏付けた。2日には連邦準備制度理事会(FRB)のバーナンキ議長が議会証言で「景気後退は起こり得る」と述べており、米景気の後退局面入りの可能性が一層、濃厚になっている。
既に市場では、低所得者向け高金利住宅ローン(サブプライムローン)問題の影響がどこまで景気を冷え込ませるのかという「後退の深さ」に関心が移りつつある。
3月の雇用統計を見ると、サブプライム問題のあおりを受けて建設の就業者数が前月比5万1000人減と2月の3万7000人減からさらに大幅な減少となったほか、製造業も4万8000人減少した。好調な雇用を支えてきたサービス部門も、全体で1万3000人増にとどまり、雇用創出の勢いが依然として鈍っている。
雇用の減少はサービス業の一部にも及んでおり、「米国経済は負の連鎖に陥っている」(米エコノミスト)との指摘がいよいよ現実味を帯びてきた。
米銀行家協会(ABA)によると、07年10〜12月期の自動車など消費者向けローンの返済延滞率が2・65%と、約15年半ぶりの高水準に達しており、既にローンの焦げ付きは自動車ローンなどに拡大している。ABAの主任エコノミストは「新たなローンの焦げ付きは経済全域に広がっている」と警告している。
毎日新聞 2008年4月5日 東京朝刊
http://mainichi.jp/select/biz/news/20080405ddm008020123000c.html