★阿修羅♪ > 原発・フッ素5 > 163.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2009/20090308101133.asp
2009年3月8日(日)
--------------------------------------------------------------------------------
米長官、ネバダ州の最終処分場計画中止を示唆
米ネバダ州のユッカ山地で計画されている高レベル放射性廃棄物(使用済み核燃料)の地下処分場について、チュー・エネルギー長官が計画を中止する意向を示したことが七日までに分かった。
AP通信によると、五日に開かれた上院エネルギー委員会の公聴会で「ユッカ山地で何が問題なのか」と共和党議員に聞かれ、チュー長官は「もっとよい(処分)方法がある」と返答。さらに「オバマ大統領もあなたと同様、ユッカ山地は選択肢にはないと考えているのか」との問いに「そうだ」と答えた。
オバマ政権は二月に発表した予算教書で、最終処分場計画について原子力規制委員会(NRC)で進められている審査に対応する費用以外は計上しない方針を示した。
チュー長官はユッカ山地に代わる長期的な処分計画は検討中だとし、それまで一時的に原発敷地内で安全に保管できるとした。
ユッカ山地での最終処分場計画は一九七〇年代から調査が進められ、二〇〇二年に議会が計画を承認。現在、エネルギー省が提出した認可申請書をNRCが審査している。
オバマ大統領は、地元住民の反対と安全性に問題があるとして、最終処分場計画には選挙期間中から反対の意向を示していた。
<解説>原子力関係者に冷や水
米国オバマ政権がユッカ山地の地下処分場計画を中止する意向を示したことは、最終処分事業の難しさをあらためて浮き彫りにした。二〇〇一年に最終処分地を決定したフィンランドに続き、スイス、フランスが処分候補地を絞り込むなど、世界的な原子力再評価の追い風を受け、事業が徐々に動き始めていただけに、原子力関係者は冷や水を浴びせられた格好だ。
日本でも処分事業は米国同様、難航している。計画では、文献調査、概要調査、精密調査を経て「平成四十年前後」に処分地を決める。国は多額の交付金を用意し、候補地となる自治体を公募しているものの、文献調査すら進んでいない。
日本で高レベル放射性廃棄物と呼ばれるのは、使用済み核燃料を再処理する過程で出たガラス固化体。
ガラス固化体は六ケ所村に既に一時貯蔵されているほか、むつ市には大量の使用済み核燃料が中間貯蔵される計画。本県がなし崩し的に最終処分地になるのでは−との懸念があるため三村申吾知事は二月、麻生太郎首相と会談し、本県を最終処分地にしないよう念押ししている。