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“22歳の頭脳” 世界へ ネイチャーに慶大生の論文
http://www.asyura2.com/08/eg01/msg/190.html
投稿者 オリハル 日時 2008 年 11 月 04 日 00:27:08: 3eVpHzO3Pti46
 

(回答先: 「スピンゼーベック効果」を発見 投稿者 オリハル 日時 2008 年 11 月 04 日 00:12:55)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2008101102000245.html?ref=rank

 日本人の相次ぐノーベル賞受賞に全国が沸く中、今春に慶応大学理工学部物理情報工学科を卒業した内田健一さん(22)=神奈川県相模原市=が世界で初めて発見した現象が、九日発行の英科学誌「ネイチャー」に掲載された。大学生の論文が同誌に掲載されるのは異例で、次代の“日本の頭脳”として期待がかかっている。(相模原通信部・樋口薫)

 内田さんが発見したのは、磁石に引き寄せられる鉄などの金属の両端に温度差を与えると、磁気の流れ(スピン流)が発生するという「スピンゼーベック効果」。スピン流を用いると、磁気ディスクに従来より高密度の情報が記録できると見込まれており、新しい技術として利用が期待されているという。

 内田さんは昨年四月、電子の持つ磁気(電子スピン)を工学的に利用する「スピントロニクス」の研究室に配属。スピントロニクスは今世紀になって注目された分野で、内田さんを指導する斉藤英治慶大専任講師らが確立したばかりの電子スピンを計測する手法を用いて、半年の実験で自らの発想を裏付けた。

 さらに、半年がかりで東北大金属材料研究所と協力して理論を確立。卒業研究として、内田さんが中心になり論文をまとめ、同誌に投稿した。

 内田さんは「初の論文がネイチャーに載るなんて。未開拓な分野だったのが幸運でした」と喜ぶ。三月に学部を首席で卒業、現在は慶大大学院理工学研究科に進学、さらに研究を進めている。

 ノーベル物理学賞を日本人の三氏が受賞したことを「自分たち研究者の卵にとっても発奮材料になる」と語り、将来は「電子スピンの物理法則を打ち立てたい」と意気込んでいる。


オリハル註

 実験的に実証・発見したことは素晴らしく決定的ですね。今回、「磁気流」が確認されました。磁気流とはこちらのPDF(http://www.keio.ac.jp/ja/press_release/2008/kr7a43000000genl-att/081006.pdf)によれば『電流が流れることなくスピンだけが流れる現象。上向き状態のスピンを持った電子と下向き状態のスピンを持った電子がそれぞれ逆方向に流れることによる。』とのことです。

 これって、もしかして、EMAモーターなどで観察された「(通常の電流とは逆で)冷える電流」と呼ばれたものである期待が高まります。理論的には、以前からJoseph Newmanというアメリカ人がジャイロスコープ理論というのを提唱しています。ジャイロスコープ理論では、磁力線は『流れの方向が互いに逆向きだが、スピンの方向が一致=重ね合わせて強め合っている力線』という考え方があります。
http://oriharu.net/jgyro.htm#open_line_of_force
 

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