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21日朝刊4面。一部紹介。
「村民は生涯で二回しか風呂に入らない。一回目は生まれた時、二回目は結婚する時。
中国内陸部の寧夏回族自治区にある山庄村は、極端な水不足に苦しむ境遇から、こういわれている。
「国家級貧困県」に指定される県に属し、夏は残暑、冬は氷点下20度を下回る。雨はほとんど降らず、村民はトラクターや徒歩で市街地まで一日がかりで水を買いに行く。洗濯は年1、2回。せっけんで体を洗うことはほとんどない。
黒ずんだ古い軍服を着た村民のAさん(56)は、「客人が来た時、食事は出せても水を出せないのが恥ずかしい」と言う。その村に10月、100年に一度の慶事が起きた。各戸に水道が通った。北京の日本大使館が「草の根無償資金協力」で約一千万円を無償援助し実現。村民は蛇口から水が出た瞬間、涙を流した。
Bさん(70)「日本に援助を頼んだ共産党に生まれて初めて感謝したよ」と、しわだらけのかおをほころばせた。
中国は国家の威信をかけた8月の北京五輪に約二千億円を投入して成功させた。9月に打ち上げた宇宙船「神舟7号」の飛行士は四億五千万円の宇宙服をまとった。一方で、開発から取り残され、一千万円の費用を工面できない地域もある。
改革・開放政策を推進した故ケ小平氏は、一部の地域が先に豊になる「先富論」を提唱した。それは本来、先進地域が後進地域を引っ張る「共同富裕」を達成する手段だった。
しかし、大都市を離れれば、タイムスリップしたように貧しい農村地帯が広がる。
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