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3月8日12時1分配信 毎日新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090308-00000076-mailo-l02
毎年、干支(えと)の巨大絵馬が奉納されることで知られる三戸町の三戸大神宮に、古くは江戸時代にさかのぼる絵馬が多数保管されている。芸術関係者は「保存状態もよく、当時の信仰や風習を知る上で貴重な史料」としている。
同神宮の絵馬殿に保管されているのは、江戸〜大正時代の大型絵馬約20点で、最も古いものは文化3(1806)年にさかのぼる。町は「これだけ古い絵馬が多く残るのは珍しいと思う」と話している。
絵馬は、馬の代わりに馬の絵を奉納したことから始まり、江戸時代ごろから馬以外にも願いに合わせた図柄が描かれるようになったとされる。同神宮の絵馬も「天の岩戸」や「浦島太郎」など題材はさまざまで、明治3(1870)年に奉納された「三戸県役所新築祈念」や明治14(1881)年の「明治天皇御巡幸の図」など、県や町の歴史にかかわる絵馬も残っている。ほとんどが町の有力者が奉納したものだが、中には下の名前だけ24人分記された絵馬もあり、名字を持たない農民らが納めたとされる。
企画展のため、絵馬の一つを借り受けている県立郷土館(青森市)は「絵馬には当時の人々の心のあり方が表れる。信仰のほか、地域の歴史民俗の史料としても貴重」と説明している。山崎貴行禰宜(ねぎ)によると、地元の小学生が課外学習で訪れるほか、最近は町外や県外から絵馬を見に来る人もいる。
絵馬殿は無料で一般開放している。問い合わせは三戸大神宮(0179・22・2501)。
【喜浦遊】
3月8日朝刊