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女子中学生の4人に1人、携帯1日に2時間以上使う【読売】
http://kyushu.yomiuri.co.jp/magazine/pickup/812/pi_08121001.htm
◆福岡県教委が調査
県内の女子中学生の4人に1人が1日2時間以上、携帯電話を使用している――。
こんな実態が県教委の調査で明らかになった。
「4時間以上」も女子の8%に上った。
サイトを通じて子どもたちが犯罪に巻き込まれるケースも増えており、県教委は「家庭でも利用状況を把握し、ルールを決めるなど対策を取ってほしい」と呼びかけている。
調査は、県内の6中学校の1〜3年生を対象に行い、2102人(男子1012人、女子1090人)から回答を得た。
親、きょうだいとの共有も含めて、携帯電話を「持っている」が男子で42%、女子で65%。
女子の所持率は学年が上がるごとに高くなり、1年60%、2年62%、3年72%となっている。
通話やメール、サイト検索などで、平日に1日平均どれくらい使うかを尋ねたところ、女子の使用頻度の高さが目立った。
使用時間が「2時間以上」は女子全体の24%、「4時間以上」も3年女子の10%、2年女子の9%、1年女子の5%に上った。
男子は「まったく使わない」が56%と最も多かった。
県教委は、使用がさらに広がるとみて、市町村教委などと連携し、利用マナーの指導や犯罪被害防止対策に取り組む方針。
児童・生徒の携帯電話の使用を巡っては、大阪府の橋下徹知事が、政令市を除く府内の公立小中高校で、持ち込みや校内での使用を禁じる方針を打ち出している。
◇
森山良一・県教育長は9日の県議会での答弁で、校内への携帯電話の持ち込みについて「学校は本来、学習の場。不必要なものは持ち込まないのが基本」との認識を示した。
一方、保護者から「登下校時の安全面から持たせたい」という声があることに触れ、「持ち込みを原則禁止したり、校内では学校側が預かったり、実態に応じて学校や市町村教委が明確な指針を定めることが必要」と話した。
(2008年12月10日 読売新聞)
【ワヤクチャ】社会板に投稿しようかとも思いましたがこれだけの時間をついやしているという事はもはや1つの文化現象という事で文化板にしました。まあ、社会現象とも言えるワケですが。彼等の世界観の多くが携帯によって形成されていると思われます。携帯を使って何をしているかは人それぞれでしょうが。昔(1966年7月)、SF作家の眉村卓が「幻影の構成」という社会派SF小説で全ての国民が生まれながらに与えられている「イミジェックス」という装置について書いていた事を思い出します。今の携帯が正にイミジェックスに近い存在としてあると思います。
http://www.geocities.co.jp/playtown/1541/zakki2001-11.html
11月11日(日曜日) 眉村卓「幻影の構成」を読む
眉村卓のSF長編小説「幻影の構成」を読み終える。いや〜、文句なしに面白かった。舞台は近未来の高度文明社会。「イミジェックス」と呼ばれる情報管理システムによって、すべての秩序が保たれ支配されている未来都市で、市民は一見すると何一つ不自由のない安定した平和な生活を送っている。個人に向けて途切れることのない情報が流され続ける「イミジェックス」を、幼少のころから半ば強制的に聞かされることで、市民社会に必要な情報やルール、さらには労働内容から交友関係、趣味や嗜好、消費生活まで、人々は言わば生き方のすべてを管理・支配されているのだった。しかし未来都市の市民は、むしろ「イミジェックス」の情報なしには生きていけない。自分で考えて判断できない状態に置かれているのだが、だれもそういうことに疑問や不信感を抱かないのだ。さらにこの情報管理システムは、支配層と被支配層との完全な分離にも成功していた。ところがある日、一般市民の一人の男、ラグ・サートが「イミジェックス」の洗脳機構に生まれたすき間に接したことから、疑問や矛盾を感じるようになって事態は大きく変化していく…。
知らず知らずのうちに刷り込まれた大量の情報によって、無意識のうちに行動や考え方を一つの方向に誘導されてしまっている怖さは、現代社会にも同じように存在する。意識しているかしていないかの違いはあるにせよ、情報は絶え間なく流され続けている。しかし誘導システムが生活のすべてに関して完璧に行われて、指示されるがままの生活を「疑問なしに送ること」がもしもできれば、こんなに楽なことはないだろう。自分の頭で考えて判断して選択して、試行錯誤する必要がないのだから。決められたことをその通りに実行していれば、失敗したり困ったりすることはないのだ。「洗脳でもされない限り、そんな生活が楽でいいなんて思う人はいないよ」とは必ずしも言い切れないのではないか。会社や学校の中を見渡してみればいい。思考停止してしまって、決められたことをその通りに実行しているだけという人たちは、いくらでもいるだろう。未来の情報管理社会を描いているようでいて、実は作者は、現代社会の人々の生き方に対して厳しい批判を加えるとともに警鐘を鳴らしているのだ。この作品の刊行が1966年7月ということに驚く。
http://d.hatena.ne.jp/bqsfgame/20060221
https://www.honya-town.co.jp/hst/HTdispatch?nips_cd=9972378780