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http://ameblo.jp/warm-heart/entry-10156751749.html 2008-10-27 07:39:45 ============================================= http://mainichi.jp/photo/news/20081026k0000m040004000c.html 毎日読書調査:「蟹工船」に「共感できる」人が過半数 「蟹工船」のような貧困を描いた古典が読まれていることに「共感できる」は51%で、「共感できない」は29%だった。 共感できる理由のトップは「貧困は社会全体の問題だから」の68%で、「今の日本の状況に似ているから」の27%を倍以上、上回った。昭和初めの労働者の置かれた状況と現状を同一視していないものの、働いても貧困から抜け出せないワーキングプアの問題に、多くの人が危機感を持っていることが分かる。 共感できない理由のトップは「今とは状況が違う」の57%。「貧困は個人の問題」と考える人は11%にとどまった。 また「本を購入するきっかけが文学賞だったことがある」と答えた人に具体的に何の文学賞かを複数回答で答えてもらったところ、芥川賞(67%)と直木賞(58%)に人気が集中した。3位のノーベル文学賞(19%)を大きく引き離しており、国内最古の文学賞の影響力を裏付けた。 調査は9月5日から3日間、全国の16歳以上の男女4800人を対象に留め置き法で実施し、2717人から回答を得た。回収率は57%。【山口昭】 --------------------------------------- 【参考映像】 「蟹工船」ブックトレイラー http://jp.youtube.com/watch?v=EPZGsODiYM4 カムチャツカの沖で蟹を獲りそれを缶詰にまで加工する蟹工船「博光丸」。それは様々な出自の出稼ぎ労働者を安い賃金で酷使し、高価な蟹の缶詰を生産する海上の閉鎖空間であり、彼らは自分達の労働の結果、高価な製品を生み出しているにも関わらず、蟹工船の持ち主である大会社の資本家達に不当に搾取されていた。情け知らずの監督者である浅川は労働者たちを人間扱いせず、彼らは懲罰という名の暴力や虐待、過労と病気(脚気)で倒れてゆく。初めのうちは仕方がないとあきらめる者もあったが、やがて労働者らは、人間的な待遇を求めて指導者のもと団結してストライキに踏み切る。しかし、経営者側にある浅川たちがこの事態を容認するはずもなく、帝国海軍が介入して指導者達は検挙される。 国を、すなわち国民を守ってくれるものと信じていた軍が資本家の側についた事で目覚めた労働者たちは再び闘争に立ち上がった。
gataro-cloneの投稿
毎日読書調査:「蟹工船」に「共感できる」人が過半数【毎日新聞】
テーマ:格差問題
古典としては異例の売れ行きを示す小林多喜二作の「蟹工船」。今年に入って新潮社文庫版だけで50万部の増刷というから、そのブームも半端なものではない。この現象について毎日新聞社が調査を行なった。
平積みされた「蟹工船・党生活者」=JR上野駅構内の書店で2008年5月撮影 小林多喜二が約80年前に過酷な労働の実態を描いた「蟹工船」がブームとなっていることについて、「共感できる」という人が過半数に達することが、25日まとめた毎日新聞の「第62回読書世論調査」で明らかになった。