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「世に倦む日々」氏が「宇多田ヒカルの革命と巫女的性表象 -『政治による救済』の前夜」
http://critic3.exblog.jp/8118642/#8118642
で紹介した宇多田ヒカルの"FIRST LOVE"の CDを手に入れ1stトラックの"Automatic”のを聞き始めたら背筋がぞくぞくするような胸の高鳴りを覚えた。氏が現代の額田王君と表現するのはあながち誇張ではない。歌詞の初めに”唇から自然とこぼれ落ちるメロディー”とヒカルは言っているから発する言葉に旋律はいつでも付けられるであろう。ゆえに額田王君である。現代の巫女であり歌姫である。
ヒカルはこの曲のリリースの時16歳であった。蠱惑的な多感な揺れる娘心の年頃である。
歌詞からは女の利己的な面も伺える、いわゆる母系社会的なものだ。歌詞の最後
" It's automatic
側にいるだけで
愛しいなんて思わない
ただ必要なだけ
(I don't know why)
淋しいからじゃない
I just need you "
とは男にとっては虚を突かれ、無力感をあじあわされる言葉であろう。
ヒカルの母 藤圭子は歌手時代 歌以外は多くを語らなかったから巫女的な面が協調されていた、巫女(霊媒師)の娘は巫女の資質を受け継ぐと言われている。 藤圭子の父は浪曲師、母は瞽女であったから、言葉と音曲の資質が母を通じてヒカルのDNAに刻まれているであろう。
父 宇多田照實氏は音楽プロデューサーであり楽理に詳しいだろうから、これもヒカルに受け継がれているだろう。いわばヒカルは日本古来から引き継がれている音曲と米国現代ポップ シーンの申し子ではないだろうか。
http://jp.youtube.com/watch?v=uMYY17hEGEQ&feature=related