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(回答先: 王貞治氏、野村発言認める 「星野氏、WBC監督候補の1人」 −日本経済新聞− 投稿者 怪傑 日時 2008 年 10 月 20 日 23:18:09)
マリナーズのイチロー外野手(34)が18日(日本時間19日)、来年3月の第2回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本代表監督選考問題に初めて言及。15日の体制検討会議で大勢を占めた現役監督は難しいとの流れに苦言を呈した。現状では北京五輪日本代表監督の星野仙一氏(61)が有力視されているが、イチロー発言で、監督選考問題が白紙に戻される可能性も出てきた。
シアトルの地で静観してきたイチローが、ついにWBCの監督問題について口を開いた。「最強のチームをつくるという一方で、現役監督から選ぶというのは難しいでは、本気で最強チームをつくろうとしているとは思えない」。15日に加藤コミッショナー、王貞治コミッショナー特別顧問、楽天・野村監督、星野仙一氏らで行われた体制検討会議で大勢を占めた「現役監督は対象外」との意見に疑問を投げかけた。
イチローは常々、個性を持った実力のある選手で構成される代表チームが一つにまとまるには、現場と選手の一体感が何より重要と考えている。06年の第1回大会に出場した際には「王監督に恥をかかせるわけにはいかない。何があってもやってやるという気持ちになっていた」と話していた。にもかかわらず、今回は監督が現役であるか、そうでないかの議論が先行。所属球団との兼務は難しいとの理由で、最初から選択肢を狭めたことに、違和感をぬぐい去れなかった。現に、前回大会の王監督はソフトバンクの監督を兼務しながら、日本代表を世界一に導いている。
さらにイチローは「大切なのは足並みをそろえること。(惨敗の)北京の流れから(WBCを)リベンジの場ととらえている空気があるとしたら、チームが足並みをそろえることなど不可能」と言い切った。関係者によると、イチローはメダルなしの4位と惨敗した北京五輪で、現場の一体感の欠如を敏感に感じていたという。ましてや今回は五輪に出場しなかった大リーガーも参加する。WBCは「北京五輪の雪辱」の舞台ではない。「WBC連覇」へ向けた体制づくりを敷く必要性があると考えている。
イチローにとってWBCへの思い入れは人一倍強い。「もう一度、本気で世界一を奪いにいく。WBC日本代表のユニホームを着ることが最高の栄誉であるとみんなが思える大会に自分たちで育てていく。シンプルなことなんですけどね」。イチローも参加を前提にしているからこそ、黙ってはいられなかった。
現状では星野氏の就任が有力視されている。しかし、17日には野村監督が15日の会議の内容を一部暴露し“星野監督”への流れをけん制。そして今度は06年世界一の原動力となり、選手、ファンに絶大の影響力を持つイチローが苦言を呈した。27日に開かれる次回の体制検討会議で一本化されるとみられていた監督選考問題だが、再び振り出しに戻る可能性が出てきた。
[ 2008年10月20日 ]
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