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2007年3月30日(金)「しんぶん赤旗」
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2007-03-30/2007033014_04_0.html
残留農薬など輸入飼料のチェックは、農水相指定のごく一部だけ。食品のように輸入届け出制度もなし――二十九日の参院農水委員会で、米国などからの輸入飼料(トウモロコシや大豆など)が事実上検査なしで国内に入っていることが明らかになりました。日本共産党の紙智子参院議員が、肥飼料検査所の視察などをもとに追及し、松岡利勝農水相に輸入届け出制度の確立を求めました。
紙議員は輸入飼料の残留農薬やカビ毒がエサを通じて食肉や牛乳に移行する例を指摘。二〇〇二年の厚生労働省の調査で、輸入飼料を食べた牛の乳からも発がん性が高いカビ毒アフラトキシンが検出されていることをあげ、「農水相が指定したもの以外は、輸入届け出制度がなく、水際での検査ができない仕組みになっている」と指摘。届け出制度がなく、視察時に農水省が輸入飼料の検査率も答えられない実態も示して、現行制度の問題点を批判しました。
農水省の町田勝弘消費・安全局長は、これまでカビ毒アフラトキシンの基準を超える事例はないと釈明し、今後、高濃度汚染が出た場合、アフラトキシンも検査対象としたいとこたえました。
松岡農水相は「法律にもとづいている。問題があった場合は改善指導している」と弁明。水際検査体制と輸入届け出がなくても飼料が輸入できることについて「必要に応じて対応していきたい」と答弁しました。
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