★阿修羅♪ > Ψ空耳の丘Ψ53 > 584.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
8月9日「JAXA相模原キャンパスの一般公開」へ行ってまいりました。
http://www.isas.jaxa.jp/j/topics/event/2008/0809_open/index.shtml
2003年JAXAの宇宙科学研究所施設だった相模原キャンパス(大学院教育施設も併設)
http://www.isas.jaxa.jp/j/about/center/sagami/index.shtml
いや、「楽しかった」の一言です。8月1日に夜のディズニーシーへ行きましたが、それはそれで楽しかったのですが、私にとっては、シーよりも楽しいのではないかと感じました。東京駅前の情報センターJAXAiと日本科学未来館の展示施設もお勧めですが、実際の研究施設は違いますね、つくばや、調布のJAXAの一般公開へもあるらしいので、是非そちらへも行ってみたいと思いました。
一般公開で目に付いたのは、子供連れのお父さん(職業は研究職風の方が多数)達が、子供達より楽しそうに、係りの研究員の方に質問をしている姿でした。かくいう私もその一人でした。
スタンプラリーやワークショップのイベントは子供向けかもしれませんでしたが、楽しめました。例えば、人工衛星の太陽電池の折りたたみ方法で有名な、「三浦折り」を私も子供に混じって折らせていただきましたが、実際折ると「なるほど楽しい」。展示内容は世界最先端技術のオンパレードでした。
お台場の日本科学未来館http://www.miraikan.jst.go.jp/
も、最先端の科学技術に触れることが出来てとても楽しい施設ですが、実際に研究に使っている施設を目にすると、リアルな科学の最前線を感じることができました。
例えば、かぐやの月面からの地球の眺めは、隔絶された異空間であることには違いは無いのですが、JAXAの施設を見学していると、相模原と「かぐや」は隔絶された異世界ではなく、同じ時空に存在している実感がわきます。
「イオンエンジン」の研究施設を見学したのですが、「イオンエンジン」なんてSFチックなエンジンかと思いきや、台所にある電子レンジと蚊取り線香を宇宙に飛ばしたようなイメージでした。はるか彼方の小惑星「いとかわ」から地球を目指し「イオンエンジン」の微かな力で地球を目指し帰還中の「はやぶさ」がとても愛おしく感じられました。
JAXAの若手研究員と、JAXAの展示に目を輝かせている小学生を見ていると、日本の科学力に誇りを感じ、日本の明日を担う世代は確実に育っている実感が湧きました。また、私みたいないいおっさん達も小学生に混じり楽しむことができました。JAXAへの血税の投入を強く支持します!
宇宙生理学の研究者の中野完先生の講演も聴いてまいりました。宇宙線がDNAの複製や脳に及ぼす影響度合い、長期に宇宙ステーションで滞在した場合の安全性や影響度について、火星へ行き来(3年)した場合の影響度。無重力が人体生理及ぼす影響度合いについて、詳しいお話はたいへん有意義なお話でした。宇宙ステーション(現在の宇宙船の壁面での遮蔽想定)に1年間滞在すると、宇宙線が人体に及ぼす影響度はDNAの1%のダメージが考えられ、この辺りが人体における許容度の限界ではないかとのことでした。
アポロの月往復は、宇宙ステーションの長期滞在に比べ、比較にならないほどの影響度だそうですが、火星となると従来の遮蔽では許容限度を遙かに越えてしまうそうです。そこで、人工磁場発生装置で、宇宙船を磁場で包み、放射線を船内に入れない工夫を研究中だそうです。また、無重力空間の人体生理に及ぼす影響の研究が、有人火星往復ミッションの成功の可否をめぐる話も聞きました。 遠心力による人工重力を1Gにするのではなく、月面程度のGでも許容範囲なのか、火星程度ならOKなのか、宇宙船のデザイン構造を大きく左右する問題なので、国際宇宙ステーションでの大きな研究課題だそうです。ブッシュ政権は、火星に人類を送り込む計画を発表しましたが、逆に人工重力研究予算をカットしてしまい、有人火星ミッションの研究を大幅後退させたそうです。
講演の後の質疑応答で、バンアレン帯の通過の人体における影響度合いについて質問したところ、通過時間が僅かなこと、当時の宇宙船の遮蔽技術で十分であることなど、30年も40年も前に解決された問題だそうです。現在の月面基地建設に向かっては、バンアレン帯の通過など取るに足らない問題で、長期滞在における重力や放射線の影響や、その他の生理的影響の研究に重点が置かれているとのことです。
宇宙服を手で触ってきましたが、少々驚きました。触った感触は、「高島屋で冬のコートの素材を触ってみた」といった感じでした。思ったより薄く、新作の冬のコートみたいな感触でした。「こんなものでも、宇宙空間に出て大丈夫なんだ」といった印象です。
展示内容を詳しく見て廻ったらとても1日では廻りつくせない内容の充実と、意外に気さくな研究員の方々の解説にとても満足して帰りました。
こういった施設を見学すると一つ一つの研究の積み重ねがリアルな科学として、実感でき、「人類は月へ行っていない」と、公言する「副島隆彦」らが本当に「愚者」にしか思えなくなります。
JAXAの「れいめい」「あかり」「ひので」といった科学衛星のデータによる研究成果は、世界最先端の成果であって、NASAやESA (欧州宇宙機関)ロシアの研究機関と協力もしくは競合している。
太陽や電離層やオーロラー観測を地道に行っているJAXAの現場、現況を理解できれば、
例えば、HAARPが米国による陰謀施設で、四川大地震を引き起こした説を唱える人達は、自説がいかに浮世離れしているか納得もできよう。
2010年代月面着陸の実現目標のSELENE2計画を是非成功させていただきたい。
http://www.jspec.jaxa.jp/activity/selene2.html
HPには載ってませんが、展示では2020〜30年代にJAXAは、SELENE−Xで、有人月面着陸を計画する展示してありました。日本人宇宙飛行士が月面に立てるよう、是非頑張ってほしいと心から願います。
http://www.jspec.jaxa.jp/activity/humanlunar.html
【Ddogのプログレッシブな日々】
http://blogs.yahoo.co.jp/ddogs38/14750745.html
http://homepage2.nifty.com/dennjiha/index.html のようなHPを信じるのは勝手だ。阿修羅で氾濫する疑似科学やら陰謀論すべて全否定するつもりもないが、HAARPが地震兵器だとか電波な投稿する前に、一度こういったリアルな最先端科学に触れてみてはどう?
▲このページのTOPへ HOME > Ψ空耳の丘Ψ53掲示板
フォローアップ: