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原典は『韓非子』にある公儀休についての逸話で,司馬遷の『史記』にも載っています。
漢文の現代語訳には,まず正確な訓読が大切です。
・『韓非子』巻第十四 詮言訓 唯嗜魚故不受(公儀休)
公儀休相魯而嗜魚。一国尽争買魚而献之。公儀子不受。
其弟諫曰「夫子嗜魚。而不受者何也。」
対曰「夫唯嗜魚、故不受也。夫即受魚、必有下人之色。
有下人之色、将枉於法。枉於法則免於相。
雖嗜魚、此不必能自給致我魚、我又不能自給魚。
即無受魚而不免於相、雖嗜魚、我能長自給魚。」
此明夫恃人不如自恃也。明於人之為己者不如己之自為也。
・『淮南子』巻十二 道應訓
公儀休相魯,而嗜魚。一國獻魚,公儀子弗受。
其弟子諫曰:「夫子嗜魚,弗受,何也?」
答曰:「夫唯嗜魚,故弗受。夫受魚而免於相,雖嗜魚,不能自給魚。
毋受魚而不免於相,則能長自給魚。」
【訓読】
公儀休は相魯(魯国の宰相)にして魚を嗜(この)む。一国が魚を献ずるも公儀休は受けず。
その弟子(韓非子では弟)が諌めて曰く「夫子(ふうし)は魚を嗜むも,受けざるは何ぞなり?」
答へて曰く「それ唯だ魚を嗜みて,故(ことさら)に受けず。それ魚を受けて相を免ぜられば,
魚を嗜むと雖も自ら魚を給ふこと能はず。魚を受くること毋(な)くして相を免ぜられざれば,
側ち長く自ら魚を給ふこと能ふ。」
【通釈】
魯国の宰相公儀休は魚が好きであった。ある国が魚を献じたが彼は受け取らなかった。
弟子が諌めて「あなたは魚が好きなのに,それを受け取らないのはどうしてですか?」と言った。
公儀休は答えて「私は魚が好きだからこそ,それを受け取らないのです。魚=賄賂として受けて
宰相を免職になってしまえば,いくら魚が好きでも自分で魚を買うことも出来なくなります。
魚を受け取らなければ宰相を免職されることもなく,長く自分で魚を買うことが出来ます。」と言った。
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