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http://noahshachtman.com/archives/001911.html
米陸軍は現在、検問所の防衛手段として「プラズマ音響防衛システム」(Plasma Acoustic Shield System:PASS)を開発しようとしている。レーザーパルスによってプラズマを発生させ、さらにそのプラズマ中に超音波の衝撃波を発生させて閃光と大音響を作り出すというシステムだ。
もっとも、同プロジェクトの当初のアイデア、および長期的な目標として、携帯可能な致死性レーザー兵器の開発がある。PASSはその目標へのささやかな第一歩にすぎない。
写真は米空軍「ScorpWorks」チームが開発した、固体レーザーを用いた非致死性対人レーザーライフル「PHaSR」
陸軍の高度エネルギー兵器システム部門(Advanced Energy Armaments Systems Division)とStellar Photonics社が共同で進めているこのプロジェクトは、別の軍用レーザープロジェクト――米海軍向けにMission Systems社が開発中の「波動エネルギー弾」(Pulsed Energy Projectile:PEP)――と多くの共通点を持つ。
だが、大きな相違点が3つある。第1に、現行のPEPが大型(約200キログラム)の化学レーザーで、射撃可能回数にも制限があるのに対して、PASSは小型の固体レーザーを用いており、電気エネルギー以外は必要としない。
第2に、PEPが、被弾した物(シャツなど)の表面を気化することでプラズマを発生するのに対して、PASSは照準を合わせた空中にプラズマを発生させることができる。最後に、PEPが照射するのは1つの波動のみだが、PASSは2つの波動を発する。Stellar Photonics社によると、2つの波動を用いた方が、より効率的に衝撃波を作り出せるという。
以下の文章は、Stellar Photonics社が2004年に中小企業技術革新制度(Small Business Initiative Proposal:SBIR)向けに提出した「携帯式集積レーザー型アサルト・ライフル」(Man-portable Integrated Laser Assault Rifle)の説明を引用したものだ。これを読めば、この兵器の概要がつかめるだろう。
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