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ここで、財閥が金権によって武力とつながり、行動する例を、戦前の、5.15、2.26事件を例に見てみようと思う。
5.15事件 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%94%E3%83%BB%E4%B8%80%E4%BA%94%E4%BA%8B%E4%BB%B6
犬養毅 軍部の暴走を治めようとした http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8A%AC%E9%A4%8A%E6%AF%85
2.26事件 http://ja.wikipedia.org/wiki/2.26%E4%BA%8B%E4%BB%B6
岡田啓介 英米との非戦方針 http://www2b.biglobe.ne.jp/~yorozu/sub3-13.html
高橋是清 軍事費抑制方針 http://www.ndl.go.jp/portrait/datas/122.html?c=0
鈴木貫太郎侍従長 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%88%B4%E6%9C%A8%E8%B2%AB%E5%A4%AA%E9%83%8E
斉藤実内大臣 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%8E%E8%97%A4%E5%AE%9F
牧野 伸顕前内大臣 対外協調的な外交姿勢 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%89%A7%E9%87%8E%E4%BC%B8%E9%A1%95
渡辺錠太郎 陸軍教育総監 乱れた陸軍の体質(陰謀、テロ)を立て直したい http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B8%A1%E8%BE%BA%E9%8C%A0%E5%A4%AA%E9%83%8E
これら全て襲撃され死ぬか、力をそがれている。
挙句に軍は暴走し、暴権に主導を奪われ、米、英、中国を敵にして孤立し、玉砕を唱えた
この例に挙げた暴挙の後ろにあったのが、当時の、陸軍参謀本部である。(5.15は海軍の士官も加わっている)
参謀本部http://www.geocities.co.jp/WallStreet/2687/sosiki/sosiki-sanbohonbu.html
この唱える思想に
統帥権 http://www8.ocn.ne.jp/~senden97/tosuiken1.html
帷幕上奏権 http://www.cc.matsuyama-u.ac.jp/~tamura/tousuikennnokannpann.htm
というものがあった。どちらも強引かつ勝手な強権の主張なのである。 (参考本、司馬遼太郎この国のかたち 1 "統帥権"の無限性)
154 :金権腐敗について。から転載:2007/12/25(火) 02:45:47 ID:0EnSKFfo
その背景には、http://homepage2.nifty.com/Bokujin/shiryou1/Nihonkaizou2.html 北一輝の日本改造法案大綱という思想書があった。(その後の陸軍参謀本部が行動する思想となったものだ。)
北一輝が貧窮の中、三井に拾われ(資金提供などをうけ)、その後これらを執筆した、ということは知られている。(参考本 松本清張「昭和史発掘」E 北、西田と青年将校運動)
>ところが、刑死した北一輝は、政友会の実力者であった森格から5万円をもらい、三井財閥から年間2万円という大金をもらっていました。財閥に養われて自家用車をもち、お抱え運転手もいたというほどの優雅な生活を送っていたのです。
だから、実際には財閥打倒どころではなかったのです。(某サイトより転載)
(当時の一円=今の2000円以上)
なにやら引用ばかりで、読みにくくなったが・・・
金権といっても、このように、積極的あるいは消極的に、武力と結びついて、国の方向を変えてしまうという例である。
三井-陸軍の例だけではなく、日本には、武力といえる組織が複数ある。 海、空軍、公調、警察諜報、私兵、皇軍・・・
これらに、特定複数財閥など、組織が派閥をつくり、勢力となっているということはあるのである。
155 :政府の陰謀を暴くスレ から転載:2007/12/25(火) 02:48:38 ID:0EnSKFfo
2.26事件を見ても、当時農村で身売りなどが社会問題であった。
財閥などが腐敗しているということが問題であった。
http://www.cc.matsuyama-u.ac.jp/~tamura/nini.htm#kekki
そんな中、青年将校が、「非戦、不拡大 派の」天皇の側近などを殺傷する事件が起きたのである。
当時の青年将校のうたった文句に、農村の娘が身売りするのは腐敗した財閥が悪いというものがあった。
だが、青年将校は三井から行動費を毎月もらっているひも付きであり、(参考 松本清張 昭和史発掘)
結果、天皇の発言力は弱められ、軍の狂った主張が力を持った。(参考 北一輝 統帥権 帷幕上奏権)
こういう動きに気をつけるべきである。
つまり、農村の窮状は財閥のせいだと言っておきながら、当の腐敗した財閥から金をもらっていた将校が、、非戦(対米)、不拡大(対中国)統制(軍の暴走を抑える) 派の、天皇の側近を襲撃したのだ。
そのときに語られた檄文
↑サイトから引用。 つまり↓こういう文章が、曲者、偽者、嘘八百なのである。 こういうのにだまされたらいかんぞ。 その結果を忘れるな。
「今にして国体破壊の不義不臣(ふぎふしん=正義・道義にもとる天皇に使える者)を誅戮(ちゅうりく=罪ある者を殺すこと)し、稜威(みいつ=天皇の威光。りょうい)を遮(さえぎ)り御維新(いしん=すべてのことが改められて、すっかり新しくなること)を阻止し
来れる奸賊(かんぞく=心がねじけ策謀にも長じた悪人)を芟除(せんじょ=除き去ること。さんじょ)するに非(あら)ずんば、
皇謨(こうぼ=天皇の計画)を一空(いっくう=すべてなくなってしまうこと)せん」との檄文(げきぶん=自分の主張を述べて同意を求め、行動を促す文書)の「蹶起(けっき)趣意書」を発表
156 :政府の陰謀を暴くスレ から転載:2007/12/25(火) 02:49:45 ID:0EnSKFfo
2.26事件について以前書いたことに補足。
満州国に対しては、不拡大。中国に対しては、非戦。国内の軍部の統制を乱す運動については抑える(軍の陰謀や暴走を抑える)。米国に対しては、非戦。
これは、当時の天皇を中心とした幕僚の方針であったのだ。
(2.26では、このような「不拡大、非戦、軍部を抑える」方針の要人が狙われている。)
当時の天皇と幕僚の方針については、
日本人はなぜ戦争をしたか―昭和16年夏の敗戦 【著】猪瀬 直樹 小学館
に書いてあって参考になった。
(当時、御前会議の方針は、中国に対して非拡大、米国に対して非戦、軍部の暴走を抑えるというものであった。
2.26事件では、このような、中国に対して非拡大、米国に対して非戦、軍部の暴走を抑えるという、首相を含む要人が、7人殺傷されている。その後は軍部の傀儡政府となった。)
157 :忍者というか、恐ろしさについて:2007/12/25(火) 02:50:35 ID:0EnSKFfo
忍者というか、恐ろしさについて
2.26で殺された要人の傾向を見ても、2.26事件は、青年将校のクーデターなどではなく、当時の軍部の内部に広がっていた、財閥、軍閥などの勢力による、陰謀による殺人であることがわかる。
↑↑の文だが、当時の、クーデターを起こした集団は、こういうことを語っていた。
財閥が、腐敗していて、農村では身売りまで出ている
→天皇は、腐った財閥に囲まれていて、いいように操られている。
→腐った天皇の周囲を、殺して、(当時は、帷幕上奏権など、軍部の内部で、いろいろな思想がでっち上げられていた。)自分達の天皇としよう。
当時、財閥と、軍、忍者により、国家予算は、大量に消費され、農村は荒廃し、身売りまで出ていた。
それを問題にする論が出ていた。間違いないだろう。
2.26事件では、そんな中、↑に近いことを言いながら、上のような天皇の側近の要人を、襲ったわけである。陰謀、問題のすり替えである。
結果として、陰謀体質に屈する内閣ができ、中国、米国に対する暴走した攻撃に、国が進んでいった。
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