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イージス艦「あたご」と漁船「清徳丸」の衝突事故は、あたごの艦橋にいた見張り員とレーダー員、それに当直士官の二重三重のミスが原因となった可能性が高まっている。
なぜ人為的なミスの連鎖を食い止められなかったのか。当時の艦内の連絡体制や、乗員各自の判断の是非などが、今後の捜査のポイントになりそうだ。
◆見張り◆
「警戒の基本は目視なのに、衝突の直前まで、なぜ漁船の接近に気が付かなかったのか」(海自幹部)
艦橋の左右に配置された見張り員は、漁船を発見するとヘッドホン付きマイクで艦橋内の伝令員に報告し、伝令員が艦橋内の当直士官へ伝える。そして当直士官の指示でレーダー員が画面で追跡するという情報の流れになる。
ところが今回は、事故12分前の19日午前3時55分、艦橋の右に配置された見張り員が、清徳丸のものと思われる左舷の赤い灯火と中央マストの白い灯火を視認しながら、この情報を艦橋内に伝えていたかはっきりしない。その後、この見張り員が、いったん視認した赤と白の灯火を衝突直前まで見失っていた疑いも濃厚になっている。
◆レーダー◆
目視の限界を補うレーダー員も「衝突まで清徳丸には気付かなかった」と、その存在を見落としていた。
レーダー画面では、最大20キロ先まで漁船を探知でき、今回のように船の通行量が多い海域では、危険性を判断して追跡する船を選別する。事故当時、レーダーは正常に作動。画面には複数の漁船の位置が表示されていたとみられるが、レーダー員は、清徳丸については危険性がないと判断し追跡をしていなかった。
◆当直士官◆
事故は、午前4時ごろに、見張り員を含め艦橋と戦闘指揮所(CIC)などにいる当直26人が全員入れ替わった直後に起きた。ある海自幹部は「通常は安全が確保されるまで交代しない」と話し、交代した全員が危険性を認識していなかったことを示す。特に、責任が指摘されているのが、当直の責任者である当直士官の行動だ。
交代の引き継ぎは午前3時45分から10分間かけて行われた。この時、当直士官は前任の当直士官から「針路前方に漁船群が存在する」との報告を受けていたが、新しく配置についたレーダー員や見張り員に適切な指示を出さなかったとされる。その結果、艦橋全体に危険性の認識がないまま、漁船群を直前まで警戒せず、衝突につながったとみられる。
「報告はすべて当直士官に集まり、当直士官がすべてを指示する。引き継がれた情報を基に、きちんと警戒を指示していれば、事故は起きなかったはず」と指摘する声は多い。
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