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北朝鮮が韓国の民間機テロ脅迫、その理由とは(上)【朝鮮日報】
http://www.chosunonline.com/news/20090307000016
6カ国協議 | 大韓航空 | アシアナ航空
韓米両国政府は6日、北朝鮮が前日に「韓米合同軍事演習期間(9−20日)中に東海(日本海)上の領空周辺を通過する南朝鮮(韓国)の民間航空機の航空安全を担保できなくなった」旨を表明したことに対し、「国際条約と関連する人道的規範に完全に違反したもので、北朝鮮は軍事的威嚇を即刻撤回せよ」と求めた。
政府はこの日、統一部報道官の論評を通じこのように表明し、北朝鮮が脅威の原因だとしているキーリゾルブ(Key Resolve)軍事演習は「毎年恒例の防御訓練」だと強調した。米国国務省も同日の定例ブリーフィングで、「韓国に対する北朝鮮の威嚇は、助けにならないことは明らかだ。北朝鮮は威嚇を中止し、6カ国協議を履行するために協力しなければならない」と主張した。国連軍司令部も、板門店で同日開かれた第16次国連軍司令部・北朝鮮将官級会談で北朝鮮に対し、「今回の声明は極めて不適切なもので、すぐに取り消すべきだ」と求めたという。
◆北の威嚇はICAO条約違反
北朝鮮による今回の威嚇は、国際条約の中でも、直接的には国際民間航空機関(ICAO)条約に違反するものだ、というのが政府側の説明だ。北朝鮮は1977年にICAOに加入し、98年には西側向けに「平壌飛行情報区域(FIR)」を開放、韓国をはじめとする各国航空会社の米国路線・ヨーロッパ路線の一部が通過できるようになった。ICAO条約第44条では、「締約国間の差別待遇を避けること」を義務化している。従って、北朝鮮が韓国の民間航空機だけを挙げて「安全を担保できない」とすることは、この条項に関する明白な違反だというわけだ。
統一部によると、北朝鮮の飛行情報区域を通過する民間航空機は一日平均33機で、このうち韓国籍の航空機は約14機。統一部のキム・ホニョン報道官は、「条約違反に対し、ICAOを通じ後続措置を取るだろう」と語った。
また韓国政府は、民間航空機の運航安全のため、北朝鮮の威嚇が終わるまで韓国籍の航空会社は北朝鮮の飛行情報区域を通過するカムチャツカ航空路の代わりに迂回路(北太平洋航空路)を利用するようにした。大韓航空とアシアナ航空は、「米国・カナダ・極東ロシア路線の一部などを日本を通過する迂回路に変更することで、飛行時間が30−60分程度(片道基準)伸びる」と語った。費用も300万−400万ウォン(約19万−25万円)程度増えるという。
ユ・ヨンウォン記者
任敏赫(イム・ミンヒョク)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版