★阿修羅♪ > アジア12 > 169.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
アジア重視?無難な選択? クリントン長官 日中などへ初外遊【東京新聞】
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2009020702000060.html
2009年2月7日 朝刊
【ワシントン=岩田仲弘】
クリントン米国務長官の日本、インドネシア、韓国、中国の四カ国歴訪が五日決まった。
国務長官の初外遊は、新政権の外交政策の優先度を測る物差しの一つで、欧州や中東をまっ先に訪問した歴代長官との違いを浮きだたせた。
ウッド国務省報道官代行は同日の会見で「アジアの影響力は増大している。米国の外交政策でアジアがどれだけ重要か、強いシグナルを送ることになると長官は考えている」と述べ、オバマ政権のアジア重視の「証し」だと強調した。
ただ、アジアが初外遊先として比較的無難だったのも事実だ。
北朝鮮の核開発問題や中国との貿易不均衡問題といった大きな懸案も抱えるが、パレスチナ紛争やテロとの戦いに比べると、切迫感で劣ることは否めない。
こうした難易度の高い地域に「大物」長官がいきなり訪れれば、問題解決に向けた期待値は上がり、その分リスクも大きくなる。
オバマ大統領は既に中東諸国にミッチェル特使を派遣。
近くホルブルック特別代表をテロとの戦いの最前線であるアフガニスタン、パキスタン、インドに派遣する。
またバイデン副大統領は六日、ドイツ・ミュンヘンで開かれる安全保障国際会議に出席する。
「全方位外交」を目指す姿勢は鮮明となったが、大統領は自らの初外遊先にカナダを選んだ。
大統領と国務長官という外交の「二枚看板」を、早々に傷つけることは避けたい思惑も透けてみえる。