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【ソウル15日聯合】李明博(イ・ミョンバク)大統領は15日、第9回世界知識フォーラム開幕式で祝辞を述べ「急速に世界化し、経済が国際間で速度をもって行き来するこのときに、事前事後を規制し対策を講じることのできる新しい国際機関が必要だ」との考えを示した。今こそ世界が直面している問題に共同の解法を見出すべきで、必要があればより良い秩序を創出すべきだと主張し、このように提案した。
李大統領は、米国発金融危機に言及し「今回の状況を見ながら『時代の逆説』を思い浮かべた」と述べた。情報技術革命とグローバル化の急進展は驚くべき速度の変化を生み出しているが、それがもたらすリスクに関する情報は十分に提供されていないと指摘した。このリスクを事前に予測し対処するシステムもまだ不安定だとし、この現象を「制度の遅滞」と呼んだ。統制できない行為が急増し、それによる「意図しない邪悪な結果」が頻繁に現れているが、そうしたリスクに備え適切に規制することができる制度を、適期に構築できずにいると説明した。
李大統領はその上で、こうした不確実性が支配する時代にこそ「知識の共有」が重要な意味を持つと強調し、世界の知識人の歴史的責務もここにあると考えると述べた。制度の遅滞を解消する助けとなるよう、ともに知恵を絞るべきときだと強調した。また、フォーラム出席者に向け、「皆さんの知識と経験を最大限に発揮し、世界が直面している金融危機や気候変動などの各種難題を賢明に克服するため、大いに寄与することを願う」と重ねて呼びかけた。
このほか李大統領は、新政権が未来ビジョンとして掲げた「低炭素・グリーン成長」を紹介した。21世紀の世界は「炭素の時代」から「水素の時代」への転換を予告しているとし、気候変動やエネルギー問題など世界的問題を解決し持続可能な成長を実現するには、さまざまな分野の知識の統合が必要だと主張した。
http://japanese.yonhapnews.co.kr/Politics2/2008/10/15/0900000000AJP20081015000800882.HTML
※コメント:
いつも思うことだが韓国の人はやたらと論理的である。「時代の逆説」「制度の遅滞」「意図しない結果」……。日本人が抽象的すぎるだけかもしれんが・・・。