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カンボジア、タイ両軍が一時交戦 領有権論争の寺院周辺で【CNN】
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200810040010.html
タイと領有権を争うクメール寺院周辺を警備するカンボジア軍兵士=今年7月下旬の撮影プノンペン――世界遺産登録され、国境線地帯にあるクメール寺院プレアビヒア周辺の領有権で論争するタイ、カンボジア両国政府当局者は3日、寺院近くの係争地で同日、双方の軍が一時的に衝突し、複数の負傷者が出たと述べた。
AP通信によると、カンボジア政府は、タイ軍が自国領土内から迫撃砲を撃ち込み、カンボジア兵士1人が軽傷を負ったと発表。カンボジア軍も応射したが、交戦は数分間で収まったとしている。政府報道官によると、タイ軍兵士は最初、カンボジア領に不法侵入したためカンボジア軍が警告。いったん退却した後、迫撃砲を発射したという。
タイ政府は当初、衝突の事実を否定したものの、外務省がこの後、カンボジア軍がタイ領内へ侵入、最初に発砲したと主張した。タイ軍兵士2人が負傷したと述べた。タイ軍の北東部管轄の司令官は、カンボジア軍のタイ領内への侵入は意図的なものか迷い込んだのかは不明としている。衝突の現場は密林内だという。
11世紀に建立された同寺院は国際司法裁判所が1962年、カンボジア領と認定したが、周辺の領有権争いは続いた。カンボジアは昨年、寺院の世界遺産登録を単独申請。タイ政府は6月、これにいったん同意したが、政局絡みで野党が強く反発、国内世論でも反対論がくすぶり、結局は撤回した。登録は7月に決定したが、外相が辞任に追い込まれる影響も出ていた。
7月中旬には、寺院境内に無断で侵入したとしてタイ人僧侶ら3人が拘束され、タイ軍が兵士を動員して解放を要求、カンボジア軍が増派で対抗するなど緊張が高まっていた。一触即発の場面もあったが、交戦には発展しなかった。
8月には、にらみ合っていた両軍が撤収作業を開始している。カンボジアは兵士約800人を動員、タイ側は約400人を展開していた。