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韓国の10代、20代の間で「ノカンジ」という造語が最近流行している。語源は諸説あるが、盧武鉉(ノムヒョン)前大統領の姓と日本語の「感じ」が合わさったという説が有力で、「イケてる」という意味らしい。2月末の政権交代後、売店でたばこを吸ったり、スリッパで自宅前を歩く写真がインターネットに流れ、人気が急騰して広がった言葉だ。
前大統領は引退後、釜山市近郊の故郷に戻り、アイガモを使った稲作など自然農法の研究に夢中だ。その農作業を手伝うボランティアや「顔を見たい」という観光客が平日に1500人前後、週末なら1万人近く訪れる。引退から半年たった8月末集計で来客数は延べ60万人。ネットによる「復活スター」の人気投票でも1位になった。
引退した大統領がなぜ今さらブレークするのか。分からない。もともと大衆人気が高いリーダーだったとはいえ、外交や経済政策が批判され、政権末期の支持率は30%前後に落ち込んだ。保守系の李明博(イミョンバク)大統領が圧勝したのは、世論の反盧感情が雪崩を打ったという分析が大勢だったのに、不思議だ。
電車を乗り継いで農村を訪ねた。前大統領の直轄農地周辺には、観光バス3台と自家用車100台前後がズラリ。アイガモの鳴き声が響く田園風景の中で、ここだけ異様な人口密度だ。自宅前の舞台には「次回は午後6時」という看板が立つ。「大統領、出てきてえ」と叫ぶ訪問客が多いため、1日3回の「観覧時間」を決めているという。
麦わら帽子姿の前大統領が自転車に乗って現れると、「キャー」と女性客の歓声が響いた。「金持ちのために働く政治家を見分ける方法、教えようか?」と、軽い政治談議で笑いをとった後、握手会、写真撮影会とファンサービスが続く。ソウルから子供連れできた30代夫婦は「大統領時代より今のほうがいい味出してる」と感激していた。
前大統領の農村演説会に保守派は「新手の政治活動を始めた」と警戒し、左派は「民主政権が再評価された」と力説する。政治的解説はいろいろできるが、若者が「イケてる」と思うのはもっと違う観点のような気がする。
「決められた枠に収まらないのがカッコイイ」。ある女子大生はノカンジのニュアンスをこう説明した。歴代大統領がソウルで政界への影響力を保持する中、故郷で村おこしを始めたのは盧氏が初めて。「ゴールは一つじゃないよ」というメッセージが若者の救いになっているのでは。(ソウル支局)
http://mainichi.jp/select/opinion/horiyama/news/20080908dde012070026000c.html
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