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金剛山(クムガンサン)事件を伝えるインターネット・ニュースのネットユーザーのコメントに、「独裁者の秘密資金だけを増やし、『観光殺害』に遭った」、「狂牛病(BSE=牛海綿状脳症)牛肉を食べて死ぬ確率よりも、金剛山に行って死ぬ確率がもっと高いとは、どういうことか」、「肥料もコメも、すべて中断しなければならない」と大騒ぎだ。金剛山の浜辺を散歩していた主婦が、北朝鮮軍の発砲で死亡したのに、北朝鮮への融和策を含む原稿をそのまま読み上げた李明博(イ・ミョンバク)大統領の無能と安易さを批判する世論も多い。野党民主党も、事件直後には、北朝鮮に対して遺憾の意を表明せず、政府の遅い対応だけを批判したが、非難世論が沸き立つと、一足遅れて14日になって、北朝鮮の過剰対応を糾弾した。民主党としては、政権時代に成し遂げた金剛山・開城(ケソン)観光への愛着があるだろうが、「今回の事件と南北対話は別個に見なければならない」という声明は誤ったものだった。
◆狂牛病ろうそくデモを主導した韓国進歩連帯は、13日に発表した声明で、「事件を政治的な目的に利用して、南北関係の硬直化を図ろうとする勢力があるなら、国民の指弾を免れない」と明らかにした。故・朴ワンジャ氏を追悼すると言いながら、非武装の女性観狂客を射殺した北朝鮮の蛮行は批判しなかった。「国民健康権」を掲げ、米国産牛肉の輸入反対を叫んだ人々が、いざ北朝鮮が侵奪した「国民生命権」には無感覚なのか。
◆民主労働党(民労党)は11日、「あってはならないこと」と述べ、「南北関係の全般に困難をもたらすことは絶対にあってはならない」との声明を発表した。民労党のホームページは、ろうそく集会と牛肉輸入反対の文章でいっぱいだ。いっぽう、民労党から分裂した進歩新党は、北朝鮮に謝罪を求め、調査を拒否した無責任で独善的な行動を批判した。民労党内で多数だった「従北主義」を批判して離党した少数の「反北朝鮮左派」のアイデンティティを明確にしたのだ。民労党と進歩新党がなぜ分裂したのか、理由がわかる。
◆人間の生命と人権問題において、左右の区分はありえない。にもかかわらず、親北朝鮮左派はこれまで、北朝鮮住民の人権に口をつぐんできた。民労党と進歩連帯はろうそくデモで、口癖のように「独裁打倒」を叫んだが、いざ国民の生命を奪った金正日(キム・ジョンイル)独裁の野蛮さには、目をつぶっている。親北朝鮮左派のダブルスタンダードは、理性と常識の範囲を超えた。
http://japanese.donga.com/srv/service.php3?biid=2008071593148