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演説する李明博大統領=11日、ソウル(聯合)
【ソウル11日聯合】李明博(イ・ミョンバク)大統領は11日、北朝鮮の完全な非核化を目指し6カ国協議当事国とともにあらゆる努力を傾けるとした上で、南北当局の全面的な対話の再開を提案した。国会開会にあたっての演説で述べたもの。
李大統領は、韓国の北朝鮮政策は非核化を最優先にしながら南北双方に利益となる相生と共栄の道を開いてゆくものだと強調した。過去に合意した南北共同声明(1972年)、南北基本合意書(1991年)、非核化共同宣言(1992年)、南北共同宣言(2000年)、南北首脳宣言(2007年)をいかに履行していくかについて、北朝鮮と真剣に協議する用意があるとした。
また、韓国軍捕虜と南北離散家族が自由に行き来し故郷に戻れるようにすることは双方の倫理的な責務だとし、南北間の人道的協力推進を提案した。これからは南北関係も互恵の精神に基づき、「宣言の時代」を超え「実践の時代」に向かうべきだと指摘。特定政権のレベルではなく、民族の将来といった観点から関係を築かねばならないと力を込めた。
こうした発言は、南北関係の行き詰まりを打開するため、強硬路線の北朝鮮政策基調を修正する考えを示唆したものと受け取れる。
一方、経済問題と関連しては「今は非常に困難な状況にあり、じっとしていれば原油高に触発された流れに押し出されてしまう」と述べ、今こそ皆が力を合わせ、前に出てゆくときだと強調した。経済再生に向けては、何よりも物価安定に注力するとし、公共料金の引き上げを最大限抑制するとともに、石油製品や農水産物の流通構造を改善することで消費者の負担を軽減する考えを示した。
また、米国産牛肉輸入問題では多くのことを学んだとし、国民の声に細かいところまで耳を傾け国民の信頼を得ることに国政の中心を置くと強調し、法治の原則を堅固にしていくと述べた。
http://japanese.yonhapnews.co.kr/Politics2/2008/07/11/0900000000AJP20080711002200882.HTML