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李明博(イ・ミョンバク)政権が2日で発足100日目を迎えるが、国政の混乱と危機は解消される気配がない。大統領の支持率は22.9%(東亜日報世論調査)まで落ち、米国産牛肉輸入に反対するろうそく集会は続いている。1日未明には、一部デモ隊が大統領府への進入を図ろうとしたため、警察が撒水し、消火器まで動員して阻止した。「牛肉問題」が導火線になったが、累積した政府の失政に怒った民心が爆発したためだ。にもかかわらず、誰一人出てきて責任を負う者がいない。
李大統領は再スタートする覚悟で、権力の上層部を大々的に更迭しなければならない。大統領を補佐し、国政を取り仕切る人々が、これまで何をしていてこのような状況になったのか。地位に酔って本分を忘れたか、能力がなくて事態を適時に収拾できなかったためではないか。韓昇洙(ハン・スンス)首相をはじめとする全閣僚と大統領府の大統領室長や首席秘書官たちは、今からでも辞表を提出し、大統領が国民に責任を負えるように道を開かなければならない。
韓首相は、大統領の中国訪問中に牛肉の輸入条件の告示発表がなされ、最悪の状況になったにもかかわらず、国民の前に一度も顔を出さなかった。大統領府首席秘書官たちは、遅れて「民心を把握する」と言ってデモ現場を訪れたが、泥縄である。デモ隊は、先月2日の1回目の集会の時から、「李明博退陣せよ」というスローガンを叫んでいたが、これまで一体何を聞いて、何を大統領に報告したのか。無能で無責任であり、卑怯だ。
彼らに責任を問うのは、ただ民心を収拾するためだけではない。危機を乗り越えたとしても、今のような政府と大統領府陣容では、国政をまともに行なえる保障がないためだ。国民の目の高さに合わない道徳的不適格者と無能力者、機嫌取りを間引きしなければ、離れた民心は戻ってこない。
野党も、「内閣総辞職」のような政治攻勢をする時ではない。ただでさえ、政権交代の過渡期状況なのに、内閣総辞職で惹起される国政破綻と漂流は、誰が責任を負うのか。野党も、政治的動機に埋没して混乱を煽るよりも、国政混乱の最小化に協力しなければならない。
http://japan.donga.com/srv/service.php3?bicode=080000&biid=2008060230168
※補足:
韓国の「三大紙」は保守的と言われている。
しかし日本的な感覚から見ると、
朝鮮日報は保守と言われているが、ネオリベであり中道保守に近い。
中央日報も保守と言われているが、実際にはせいぜい中道だろう。
そんな中、東亜日報はいちばん「権力寄り」の保守新聞だ。
その東亜日報が「権力の上層部を大々的に更迭しなければならない」と書いている。
かなり大事だ。書くべき時は書くということだろうか。
こう言うと左派系の韓国人は怒るかもしれないが、「韓国の保守新聞はかなりマトモ」なのでは、と思う。