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「仕事をしても、生活はよくならない。じっと自分の手を見つめる」
26歳で亡くなった日本の詩人、石川啄木が、1910年に出した詩集にあるこの一文は、最近日本の「ワーキング・プア(働く貧困層)」の現実を語る時にしばしば引用される。石川啄木は、新聞社の校閲をして昼夜働いたが、いつも貧しさに苦しんだ。
●永遠な列外、ロスト・ジェネレーション
日本では、20代の後半から、30代半ばまでを失われた世代を意味する「ロスジェネ(ロスト・ジェネレーションを縮めた言葉)」と呼ぶ。日本のメディアによると、ロスジェネは約2000万人規模で、このうち4分の1が非正規職と推算される。90年代初めのバブル崩壊後に襲った就職氷河期(94〜05年)に遭い、この世代の多くが正規職に就けなかった。
時間給アルバイトで食いつなぐフリーター、日雇い派遣労働者、月数百時間の手当てのない労働を強要される「格好だけの管理職」が、ロスジェネに属する。彼らは、国民年金や健康保険などの社会福祉制度の枠組みから外れているケースが大半だ。彼らの平均生涯賃金が、正規職の5分の1にすぎないという統計もある。
●「かに漁の漁師がうらやましい」
最近、日本では、『蟹工船』(かに加工漁船)という1920年代のプロレタリア文学作品が、ロスジェネの爆発的な人気を受け、注目されている。労働者が、極寒の海で、かに漁や加工作業に強制的に投入されるというストーリーが、派遣会社の電話1本で呼び出され、日雇いで働くロスジェネとそっくりなためだという。
ロスジェネの間では、「蟹工船では、船員たちが団結して暴力的な監督に対抗したが、私たちは誰が敵なのかすら明らかでない」と嘆く。
数十年間、毎年2000部ずつ同書の文庫版を発行してきた新潮社は、今年7000部を刷ったが足りず、5万部を追加で発行した。
ロスジェネの勢力化の動きも感知される。今年4月27日から今月18日までの約1ヵ月間、若者たちのメーデーが、日本全域で行なわれた。東京で今月3日に開かれた大会では、「私たちは消耗品ではない」、「ロスジェネに雇用を!」と書かれたプラカードが登場した。
●日本の大国化と結びつくことも
今月末には、超左翼マガジン『ロスジェネ』が出版される予定だ。ここには、「共産党宣言」をパロディ化した「ロスジェネ宣言」が掲載される予定だと、朝日新聞は紹介した。
「一群の幽霊が、ロスト・ジェネレーションという名前の幽霊が、日本を徘徊している。私たちは、名前のない存在として、毎日働き、生き、死んでいく。その数2000万。全国のロスジェネよ、今こそ団結せよ」
『不平等社会日本』の著者、佐藤俊樹東京大学教授は、「過度な市場主義と自己責任論に対する反発が、日本で崩壊した左翼を復活させた」と指摘する。
しかし、「現在の左翼は観念的という点で、『バーチャル(仮想)左翼』と呼ぶべきだ。そのため、ともすると『右』にひっくり返る危険があり、このような流れが、日本の大国化などの誤った道につながれば、暴走しやすい」と警戒した。
http://japanese.donga.com/srv/service.php3?biid=2008052390798
※コメント:
東亜日報は韓国の保守系大手紙だが・・・・・
日本の新聞よりも結構マシかも??!!!