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http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2008060102014175.html
【国際】
『米牛肉輸入再開に反対』 韓国全土『10万人』デモ 李政権、実利外交に逆風
2008年6月1日 朝刊
【ソウル=福田要】韓国政府による米国産牛肉の輸入再開問題で三十一日、全国各地で李明博(イミョンバク)政権発足後、最大規模となる抗議集会とデモが行われた。看板の「実利外交」の成果を急ぎすぎた結果の混乱ともいえ、十年ぶりの保守政権として誕生した李政権は、発足三カ月で早くも窮地を迎えた。
中国訪問を終え帰国したばかりの李大統領を待ち構えていたように、ソウル市庁前広場には家族連れや学生が集結。「国民は不服従」などと書かれたカードを手に車道も占拠した。参加者は全土で十万人(主催者推計)に達した。当局は反政府運動の性格すら帯びてきた抗議運動の広がりを重く受け止め、厳戒態勢を敷いた。
政府は米韓首脳会談直前の四月中旬、米国産牛肉の輸入制限撤廃を決定したが、韓国内では国民への説明が不足したため「健康を置き去りにした」と反発に火がついた。
二月に就任した李大統領は実利外交を掲げ、米国、日本、中国を相次いで訪問。とりわけ盧武鉉(ノムヒョン)前政権時代に悪化した対米関係の修復を目指した。米国産牛肉の輸入制限撤廃はその一つだが、世論の強烈な逆風を受け、実利外交にかえって足を引っ張られている。
大統領の支持率は20%台に急落。歴代大統領の就任三カ月後と比べても、格段に低い数字に甘んじている。
この状況に乗じて李政権に揺さぶりをかけているのが北朝鮮だ。労働党の機関紙、労働新聞は三十日、実利外交の南北関係への適用について論評し、「歴代ファッショ支配者が掲げた『勝共統一』『吸収統一』論の変種でしかない」と決めつけた。
牛肉問題でも「米国の畜産業者の金もうけを助け、その対価として人民の命を危険に陥れている李明博一味を放置できないのは火を見るより明らかだ」(政府機関紙、民主朝鮮)などと、連日のように李政権批判を繰り返している。
2008年6月1日 朝刊
【ソウル=福田要】韓国政府による米国産牛肉の輸入再開問題で三十一日、全国各地で李明博(イミョンバク)政権発足後、最大規模となる抗議集会とデモが行われた。看板の「実利外交」の成果を急ぎすぎた結果の混乱ともいえ、十年ぶりの保守政権として誕生した李政権は、発足三カ月で早くも窮地を迎えた。
中国訪問を終え帰国したばかりの李大統領を待ち構えていたように、ソウル市庁前広場には家族連れや学生が集結。「国民は不服従」などと書かれたカードを手に車道も占拠した。参加者は全土で十万人(主催者推計)に達した。当局は反政府運動の性格すら帯びてきた抗議運動の広がりを重く受け止め、厳戒態勢を敷いた。
政府は米韓首脳会談直前の四月中旬、米国産牛肉の輸入制限撤廃を決定したが、韓国内では国民への説明が不足したため「健康を置き去りにした」と反発に火がついた。
二月に就任した李大統領は実利外交を掲げ、米国、日本、中国を相次いで訪問。とりわけ盧武鉉(ノムヒョン)前政権時代に悪化した対米関係の修復を目指した。米国産牛肉の輸入制限撤廃はその一つだが、世論の強烈な逆風を受け、実利外交にかえって足を引っ張られている。
大統領の支持率は20%台に急落。歴代大統領の就任三カ月後と比べても、格段に低い数字に甘んじている。
この状況に乗じて李政権に揺さぶりをかけているのが北朝鮮だ。労働党の機関紙、労働新聞は三十日、実利外交の南北関係への適用について論評し、「歴代ファッショ支配者が掲げた『勝共統一』『吸収統一』論の変種でしかない」と決めつけた。
牛肉問題でも「米国の畜産業者の金もうけを助け、その対価として人民の命を危険に陥れている李明博一味を放置できないのは火を見るより明らかだ」(政府機関紙、民主朝鮮)などと、連日のように李政権批判を繰り返している。