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<聖火リレー>突然のルート変更で群集がパトカー包囲!国内でもトラブル続出―中国
(Record China - 05月11日 11:52)
2008年5月10日、中国本土で4日から始まった聖火リレーで、聖火は広東省スワトウ市へ。広東省の聖火リレーは7日から広州市、深セン市、恵州市とつなぎ、スワトウ市で終了、翌11日から福建省へと移る。
広東省でも各地と同様、多くの観衆が応援にかけつけ、「中国がんばれ!五輪がんばれ!」という声援が響きわたった。一見順調に見える中国国内の聖火リレーだが、実際にはさまざまな問題も発生している。
新華社は10日、7日に広州で行われた聖火リレーの際、一部の観衆にマナーの悪さが見られたと報じた。聖火を一目見ようと市民が木や信号機によじ登ったり、沿道の草木を踏み潰したりといった行為が見られたという。また、聖火リレー終了後には、観客の残したゴミや国旗などが散乱した。同紙は記事の中で、聖火リレーを応援する際はマナーを守るよう国民に呼びかけている。
また、8日にも深センの聖火リレーでトラブルが起きている。当初、聖火は南山区の後海大道と海徳一道を通る予定で、午前8時前から大勢の人が沿道に集まり聖火リレーを心待ちにしていた。しかし、午後3時になっても聖火は現れず、観衆はこの時聖火がすでに別ルートを通ったことを知る。怒った観衆は聖火リレー主催関係者を乗せたパトカー3台を取り囲み、「謝れ!」と抗議。パトカーを激しく揺らし、現場の警官ともみ合いになった。
最終的には多くの警官が動員され、3台のパトカーはようやく抜け出すことができたという。ある市民がこの様子を携帯電話で撮影、映像には大勢の市民が「抗議!抗議!」「謝れ!謝れ!」と叫ぶ姿が映っている。
このとき現場にいた市民は、「我々はチベット独立派でもなければ法輪功でもない。北京五輪を支持する一般市民だ。今回、政府は急にルートを変更したが、少しは我々のことを配慮すべきだ。朝8時からずっと待っていたのに。非常に怒りを感じる。こんなに過剰な警備は必要あるのか」と語っている。
海外で相次いだ聖火リレーの抗議活動。中国国内では順調だと思われていたが、マナー問題やルート変更による市民との衝突など、トラブルは跡を絶たず、政府のコントロール力が問われている。(原稿/TH)