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http://mainichi.jp/select/world/news/20080414k0000e030002000c.html
ダライ・ラマ14世:米で会見「暴力拡大なら辞任」
訪米中のチベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世は13日、西部シアトルで記者会見し、中国チベット自治区などでの暴動に関して「チベット人の大多数が暴力に走るなら、私は(亡命政府の政治的ポストから)辞任する」と述べ、非暴力主義を追求する立場をあらためて明確にした。ロイター通信などが伝えた。
中国当局によるチベット暴動鎮圧後、ダライ・ラマが訪問先の米国で会見したのは初めて。
ダライ・ラマは「私が求めているのが分離、独立でないことは全世界が知っている」と強調し、ダライ・ラマを「チベット独立を企てる祖国分裂主義者」と非難する中国政府に反論した。
ダライ・ラマは11−15日の日程で、シアトルで幼児教育に関する集会に出席。在米のチベット亡命政府関係者によると、19、20両日に中西部ミシガン州で、22日には東部ニューヨーク州で講演する。
在米のチベット亡命政府関係者は、米国滞在中に米政府関係者ら要人との会談は予定していないとしている。
ダライ・ラマはチベットで大規模な暴動が起きた3月、「暴力が収拾のつかない状況になれば(政治的ポストから)完全に引退する」と述べ、混乱収拾を呼び掛けた。(共同)
毎日新聞 2008年4月14日 8時15分