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キャサリン・スティーブンス駐韓米国大使指名者が9日、米国上院外交委員会の聴聞会で、「韓国軍のアフガニスタンへの派遣について、韓国の新政府と協議を行いたい。来週米国を訪れる予定の李明博(イ・ミョンバク)大統領と、この問題について話し合いが行われるだろう」と述べた。「韓国がアフガニスタンへの軍の派遣要請に今も応じていないようだが…」という議員からの質問に対する答弁だ。今年の夏に駐韓米国大使として赴任する予定のスティーブンス氏が、聴聞会という公開の場で発言したのをみると、米国政府部内では最近この問題について、かなり踏み込んだ検討が行われているようだ。
韓国政府は米国が「テロとの戦争」を宣布した際、米国の要請を受け入れて2002年2月にアフガニスタンに非戦闘部隊を派遣した。約210人で構成されたこの部隊は、建設、医療などの分野で支援を行い、5年10カ月の所定の任務を終えて昨年末に全員が撤収した。しかしイラク問題の泥沼に陥っている米国は、アフガニスタンでのテロ掃討作戦については友好国に引き受けてほしいと望んでいる。米国は昨年10月ごろには韓国に対し、アフガニスタンへの軍の派遣を延長することを何度も要請していた。
現在米国が韓国に対し、どのような兵力の派遣を望んでいるのかは明らかではない。しかし戦闘部隊であれ、また別のどのような部隊であれ、撤収してからわずか4カ月で再び兵士を派遣するのははっきり言って無理だ。
韓国政府はすでに国会への報告も終了したザイトゥーン部隊のイラク派遣の期限を、米国の要請に従って延長した。その上さらに、もう一度アフガニスタンで同じように対応してほしいというのは行き過ぎた注文だ。現在世界の11の地域で韓国軍は平和維持活動を行っており、その中にはレバノンのような危険な戦闘地域も含まれている。国際社会における平和維持活動や、テロとの戦いに対する韓国の貢献度が不十分とは言えないはずだ。
韓国政府は昨年、アフガニスタンで拉致された韓国人23人を救出する際、タリバンに対して韓国軍の撤収を約束した経緯がある。韓国が再び派兵を決めれば、現在現地で活動を行っているおよそ100人の韓国人が、またもテロや拉致の標的にされる可能性がある。もしそのようなことが本当に起きれば世論も悪化し、韓米関係にも悪影響を及ぼしてしまう。同盟国同士がお互いに無理な話を相手に押し付けて困惑させるのは、何のプラスにもならないのだ。
http://www.chosunonline.com/article/20080411000041