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ダライ・ラマ講話:新たな姿勢(伊レップブリカ紙)
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投稿者 kamenoko 日時 2008 年 4 月 09 日 06:50:12: pabqsWuV.mDlg
 

ダライ・ラマ講話:新たな姿勢(伊レップブリカ紙)

 (08年4月6日 インド ダラムサラでの講話をレップブリカ紙が翻訳)

 チベットに関する嘘があまりにも多い 世界は真実を探して欲しい

今年の3月10日より我々は、多くのチベット自治区での複数の抗議行動、デモ、中国の
都市での学生のそれを支援している。 言うまでもなくこれは、チベット族に対する
人権弾圧への憤慨であり、長きに渡ってチベット族に科された肉体的、精神的苦渋の
発露でもある。

信教の自由の欠如に対する憤慨であり、真実を限りなく歪めんとする試みに対する
憤慨である。 そして弾圧に武力、暴力が使われ、チベット族の平和的なデモが
蹴散らされている状況に深く心を痛めている。 そのような介入が暴動を誘発し、
多くの犠牲者、負傷者、逮捕者を出すに至った。この件について、私は自分の無力さ
に打ちひしがれている。 チベット族、中国人の犠牲者のために祈るのみである。

最近全チベットで行われた抗議行動は矛盾しているだけではなく、一部の過激な
’反動主義者’によるもので圧倒的多数のチベット族は豊かで幸せな生活を営んで
いると主張する中国政府のプロパガンダに一部加担してしまっている。 しかし
ながらこれらの抗議行動は明らかに、ウーツァン・カム・アムドに住むチベット族の
渇望と期待が共通していることを浮き彫りにするものだった。それだけではない。
チベットの問題がもはや無視できるものではないことを、彼らは世界中に知らせた。
危険を恐れず挑戦し続けるチベット族の勇気と意思を賞賛する。 国際社会もこれを
理解し、チベット族の精神を支援してくれている。

世界のあらゆる場所から事態を憂慮する大統領、首相、閣僚、ノーベル賞受賞者、
国会議員、市民たちが、中国政府リーダーたちにチベット族への暴力的弾圧を即座に
止めるよう力強く明解なメッセージを送ってくれている。 彼らは北京政府に、
お互いの益となる解決策に向かうように促している。 我々は彼らの努力が前向きな
解決に向かうまで機会を作り続けねばならない。 それぞれができる限りの要求を
行っていることを私は知っているが、大切なのは非暴力的な実践であることだ。

中国当局は私とチベット中央行政機関に対し、チベットの出来事を組織煽動したと
非難しつつ偽りの陳述をしたが、これは全く事実ではない。私は独立・国際機関に
事件の掘り下げた調査を行うよう繰り返し助力を求めている。もし中華人民共和国が
自らの主張を裏付ける証拠と証言を持っているなら、国際社会に周知させるべきである。
裏付けのない主張のみでは充分とはいえない。

チベットの将来のために、中華人民共和国領土内での合意を模索することを決意した。
74年より、双方に益をもたらす中道的アプローチを求める私のやり方に変化はない。
いまや世界も認識しているそのアプローチとは、すべてのチベット族が自治権をもつ
行政機関下におかれること、これは外交・国防に付随する問題を除き自決の権利と
責任を有する意味合いを持つ。チベット族にはチベットの将来を決める権利があると
私は常に言い続けてきた。

今年の五輪開催国となることは、12億の中国国民にとって非常に名誉なことである。
私は五輪の北京開催決定当初より支持するもので、その立場は変わらない。
チベット族はいかなる方法であれオリンピックを阻止するべきではないと思う。
しかし自由と権利尊重のために戦う権利は有する。 その一方で、中国国民の心に
憎しみが芽生えるような行動は無益で誰のためにもならないものになるであろう。
その反対に、我々は調和のとれた社会を作り上げるに足る信頼と尊敬を得るべき
なのだ。信頼と尊敬から暴力や威嚇は生じ得ない。

我々の戦いは人民共和国政府の一部構成員に対するもので、中国国民に対するもの
ではない。よって我々は中国国民に理解されない種をまいたり、彼らを傷つける
ようなことをしてはならない。

もしチベットの現状が続くなら、中国政府がより強硬になり、チベット族への
弾圧が増加することを危惧する。 中国のリーダーたちに、即座に弾圧を中止して
兵士を引き上げるよう懇願し続けてきたが、現状がこれなら私はチベット族に
抗議を中断するよう忠告したい。

チベットの外で暮らす同胞たちには、これまで以上に注意深くあるよう求めたい。
ほんの僅かでも、暴力的と判断される行動に身を投じるべきではない。挑発的
プレゼンスすら、我々の尊く深遠な価値観が傷つけられるようなことは容認
されるべきではない。 非暴力的道を進むことこそが成功に繋がると信じている。
我々の訴えに対する未曾有の共感と支持がどこから生まれたのか、我々は賢明で
あるべきだ。

最後に、深刻な現状をかんがみてチベット族に再度の、そして最後の問いかけを
したい。非暴力的方法を続け、この歩みから遠ざからないでいて欲しい。

http://www.repubblica.it/2008/04/sezioni/esteri/tibet-scontri-lhasa-4/dalailama/dalailama.html

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