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中国海軍の近代化は、ケ小平時代の80年代にスタートした。
”積極防御”という戦略思想を背景に、
海軍戦略は”近岸防御”から
”近海防御”へと進化した。
次のケ小平の発言がそれを象徴している。
「われわれの戦略は近海作戦である・・・・・覇権主義お強大な海軍に直面して
適当な力量がなければやはり駄目である。」
この”近海防御”は、現代も中国海軍の基本戦略である。
たとえば隔年刊行される国防白書の最新版「2006年中国的国防」は、海軍について
つぎのように書いている。
「海軍は段階的に近海防御の戦略縦深を増大して海上の総合作戦能力と核反撃能力を高める。」
白書では、同時に
「陸軍は段階的に区域防衛型から全域機動型に転換する」
「空軍は、段階的に国土防空型から攻防兼備型に転換する」
とも書いている。いずれも”積極防御”を具体的に肉付けたものだ。
注意を要するのは、”近海防御の戦略縦深の増大”という表現。
つまり防御するのは近海は広がるとしている点だ。
”近海”はもともと曖昧な概念だが、ケ小平体制下で海軍司令官を務めた
劉華清・上将の回顧録には次のような記述がある。
「(83年の海軍の高級幹部軍事研究班で)ケ小平同士の
指示で”近海”の認識統一の必要を強調した。海軍ではそれまで”近海”を200海里
としていたが、”近海”とは黄海、東海、南沙諸島、台湾、と沖縄島を結ぶ
内外の海域、太平洋の北部海域。その外側は”中遠海”だ(と述べた)
これは”近海防御”についての「欽定版」ともいえる定義だが、劉華清は次のようにも
書いている。
「海軍の作戦海区は、今後かなり長期、主に”第一列島チェーン”の外縁と内側
の黄海、東海、南海である・・・・経済力と科学技術水準が強化され、海軍力が壮大になれば、作戦海区は段階的に太平洋北部から”第二列島チェーン”に拡大する・・・・」
こうした中国側の論理に対して、アメリカの見方はもっとシビアなものがある。
米国国防総省は・・・・→つづきは 本屋さんで
海人社ホームページ
http://www.ships-net.co.jp/