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http://jumpeiblog.air-nifty.com/atama/2008/01/post_eb6e.html
より引用
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Wednesday, January 02, 2008
明けましておめでとうございます
<略>
さて、取材対象としてきたイラクだが、かなり落ち着いてきている状態らしい。バグダッド市内中心部のカラダ地区はよい品をそろえた商店が並んでいる繁華街だが、しばらく前までは自動車爆弾などがひんぱんに炸裂して、ほとんどの商店が閉まっていた状態だったが、今ではかつてのにぎわいをかなり取り戻して夜間でも出歩けるくらいだという。連絡の取れたイラク人は、ぜんぜん問題ないのだが突然車が爆発することがあるのでそれが怖いだけ、と微妙な説明をしてくれたが、ほかのイラク人も、前とはぜんぜん違ってそろそろお前もイラクを歩き回れるんじゃないか、などと言ってきている。難民としてシリアやヨルダンに出ていた住民が戻り始めているといい、シーア派の私の友人は、スンニ派のご近所さんが帰ってきたので握手で歓迎した、と話していた。スンニ派の地元勢力がアルカイダと戦っている、との報道は今年前半には流れていたが、シーア派住民にも10月ころになってようやくその情報が浸透してきて、ファルージャなどがあるアンバール県も状態がよくなってきているらしいとの話を私もシーア派のイラク人からも聞くようになった。シーア派サドル師の民兵組織マフディ軍が10月には半年間の停戦宣言を出し、ついで米国が「イランは核開発をすでにやめていた」報告書を出すという展開は、イラクを舞台にほとんどすでに戦闘状態にあった両者の間でなんらかの取引があったのではないかと思わせるが、現実としてその後のイラクはかなり平穏な状態になってきている。イラクでほとんど負け、財政も景気も危機的で、当然のようにドルが瀕死状態の米国に痛烈なとどめの一撃を与えるのは、末端兵士を狙った路肩爆弾などではなく、石油を背景とした強力な中東経済圏の確立で、という路線でイランは動いていくのではないか。すっかり米国に愛想をつかしているイラク人もまきこんでしまったほうがイランにとってもイラク人にとってもよい、ということで、イランはイラクを落ち着かせる方向で工作していくのではないかという気がしている。
<略>
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引用終わり