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株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu159.htm
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/
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オバマ氏は、東アジアでの安定と繁栄を推進するためには、新たなる
包括的なインフラストラクチャー(基盤)の作成が必要であると語った。
2008年1月5日 土曜日
◆米大統領選 民主オバマ氏制す アイオワ集会 共和はハッカビー氏 1月5日 産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080105-00000055-san-int
【デモイン(米アイオワ州)=有元隆志】11月の次期米大統領選の候補者を決める予備選のプロセスが、3日夜(日本時間4日午前)のアイオワ州党員集会で幕を開け、民主党では、黒人初の大統領を目指すバラク・オバマ上院議員(46)が緒戦勝利を飾り、本命視されてきたヒラリー・クリントン上院議員(60)は3位に終わった。共和党ではマイク・ハッカビー前アーカンソー州知事(52)が制した。オバマ、ハッカビー両氏とも「変革」と「和解」を訴えたことが、勝因となった。
民主党では、オバマ氏は得票率38%、ジョン・エドワーズ元上院議員(54)は30%、クリントン氏は29%を獲得した。惨敗したバイデン、ドッド両上院議員は戦線離脱を決めた。
共和党では、ハッカビー氏が34%と首位。ミット・ロムニー前マサチューセッツ州知事(60)25%。フレッド・トンプソン元上院議員(65)13%、ジョン・マケイン上院議員(71)13%と続いた。全米支持率でトップのルドルフ・ジュリアーニ前ニューヨーク市長(63)は同州での戦いを捨て、4%と低迷した。
オバマ氏は若者をはじめ、過去、集会に参加してこなかった層、ハッカビー氏はキリスト教保守層から支持を受けた。ともに外交・安保分野などでの経験不足を対立候補から批判されたものの、党員たちは「経験」よりも「変革」を重視した。
党員集会の参加者は民主党で約24万人、共和党で約11万人と、いずれも前回より大幅に増えた。
オバマ氏は同日夜、「恐怖よりも希望、分裂より結束を選んだ。変化が米国に訪れるとの強力なメッセージを送った」との勝利演説を行った。
次の焦点は、オバマ氏が今回の勝利の勢いに乗って、8日のニューハンプシャー州予備選で連勝できるかどうかに移る。
ハッカビー氏は世論調査でロムニー氏やマケイン上院議員らに引き離され、共和党では当面、混戦模様が続きそうだ。
◆民主党オバマ、共和党ハッカビーの人気が急上昇 12月18日 古森義久
http://www.nikkeibp.co.jp/sj/2/column/i/64/index.html
【揺らぎ始めたクリントン人気】
大統領選挙のレースの展開での各候補の人気は volatile という用語でよく評される。「揮発性の」「移り気な」という意味で、それほど「不安定で」「変わりやすい」ということである。
しかし今回の選挙キャンペーンでは、この「移り気」はそれほど激しくはないようにみえた。まず民主党側では周知のように、ヒラリー・クリントン候補が他の候補に大きな差をつけて先頭を悠々と走っていたからだ。
クリントン上院議員はどの世論調査の結果でも、第2位のバラク・オバマ上院議員以下に支持率のパーセントでなら10数ポイントとか、20数ポイントという2ケタの大差で、大きく水を開けていた。クリントン候補は共和党側候補のルドルフ・ジュリアーニ前ニューヨーク市長らさえもリードしていた。
ところがここにきてクリントン候補のこの絶対優位の地位が急速に揺らいできたのだ。
最初の戦場となるアイオワ州の世論調査では12月15日の時点でクリントン、オバマ両候補が支持率ともに33%で、まったくの同列となった。第3位はジョン・エドワーズ前上院議員の24%だった。ニューハンプシャー州ではオバマ候補が1ポイントの僅差ながら、クリントン候補をリードした。全米の調査でもクリントン、オバマ両候補は同列、あるいは、クリントン候補が先頭であってもオバマ候補との差はほんのわずかへと縮まってきた。
もちろん世論調査の数字だけで、選挙戦の現状や展望をすべて占うことはできない。なんといっても有権者の「移り気」はいつも、またどう動くか分からない。そもそも大統領選挙での世論調査での各候補の支持率は「ローラーコースター」とも評されるのだ。支持率の変動は遊園地で大きくカーブするレールを激しく上がったり、下がったりして疾走するローラーコースターと同じだというのである。しかし世論調査の数字は一定の複数候補について継続的に追ってみれば、少なくとも傾向や潮流を浮かび上がらせる効果はある。
実はクリントン候補の盤石にみえたリードが揺らいできたのは、10月末のフィラデルフィアでの民主党各候補の公開討論会あたりからだった。この討論会でクリントン候補は、ニューヨーク州での違法滞在外国人への自動車運転免許の付与というテーマについて、明確な答えを述べることができなかった。その右往左往する発言が大きく報じられ、支持率にストレートに影響した。
独走態勢を固めたという観まであったクリントン陣営にとってさらに衝撃的だったのは、11月下旬の大手世論調査機関ゾグビー社の調査結果だった。もしクリントン候補が民主党の最終候補に指名され、共和党側の各候補と本番選挙を争った場合、一般有権者はだれを支持するか、という調査だった。
その調査でなんと、クリントン候補は共和党側のジュリアーニ氏はじめ、ジョン・マケイン上院議員、ミット・ロムニー前マサチューセッツ州知事、フレッド・トンプソン前上院議員、マイク・ハッカビー前アーカンソー州知事のいずれにも負けるという結果が出たのだった。支持率の数字は40%対43%とか39%対44%という僅差ではあったが、みなクリントン候補が下だったのである。
【黒人たちの「ヒラリー離れ」】
何度も繰り返すが、一度や二度の世論調査で各候補の正確な人気度は分からない。しかもその数字はあくまで瞬間風速であり、その風は速度も方向もすぐに変え得るのである。だがそれでも、既に少なくとも民主党候補の間では無敵の印象が生まれかけていたヒラリー・クリントン候補のこうした人気低下は、全米に大きな衝撃の輪を広げた。
このクリントン退潮はオバマ人気伸張と表裏一体となっている。その象徴の一つは、テレビ界で絶大な人気と知名度を誇る黒人女性司会者のオプラ・ウィンフリーさんが12月上旬、オバマ支持を打ち出したことだろう。
オプラといえば全米で知らない人間がいないほどのこのカリスマ司会者は、53歳で、視聴者平均900万近くの定番のプログラムを持ち、長年、活躍を続けてきた。このオプラさんがオバマ候補の演説集会などに連続して顔をみせ、同候補への強い支持を表明したのだ。しかも各候補にとっての目前のテスト舞台であるアイオワ州やニューハンプシャー州にまで足を運んでのオバマ支援だった。
オプラさんの動きは最近、全米の黒人たちの間で表面に出てきた「ヒラリー離れ」の一端だともされる。これまで黒人は同じ黒人のオバマ候補への支持表明を差し控える傾向があった。この傾向はオバマ候補の electability(当選可能性)に対する悲観的な認識の結果だった。
オバマ上院議員がいかに優秀で、魅力的な政治家であっても、いまの米国社会はまだ黒人を大統領に選ぶほどは寛容ではない。だからオバマ候補には本番選挙で選ばれる可能性、つまり electability がない。こんな認識が黒人たちの間で強かったのである。その結果、黒人多数派の支持はクリントン候補に向けられてきた。
ところがここへきて、「いや、オバマ候補も本番選挙で勝つ可能性はある」とする認識が広がってきたようなのだ。
実際にオバマ候補の演説やキャンペーン活動をみていると、彼の政治家としての魅力が単に黒人や少数民族、あるいは貧困という層を超えて、一般米国人の心の琴線に響くという感じが分かってくる。特にクリントン候補とは対照的に、穏健で、柔和で、癒やしなのである。他の候補やブッシュ大統領に対しても、オバマ候補は他の民主党候補が使うような激烈な非難の言葉を使わない。あくまでソフトな語調で、温和な内容で、異見を述べていく、という感じなのである。
オバマ候補のそんな側面をみると、なるほど、この政治家には黒人や白人の壁を越えて、米国一般の広い対象にアピールする資質があるようだ、と思わされる。その一方で、クリントン候補の激しい対決調の口調や態度、切りつけるような他者の非難に反発する有権者が確実に増えた、ともされている。
こうしたオバマ候補の人気の急上昇と、クリントン候補の支持率の降下とが、大統領選挙の民主党側の構図を大きく変えつつある、といえるようなのである。
(私のコメント)
昨日の「株式日記」の終わりに青木直人氏の「中国とキッシンジャー、父ブッシュによる日本封じ込め」
http://jp.youtube.com/watch?v=CbztHnb5-l8&feature=related
の講演を紹介しましたが、中国とアメリカとによる日本封じ込め政策は「株式日記」でも何度も書いてきました。なぜアメリカは共産主義国家である中国と秘密同盟を結び、同盟国である日本を封じ込めるのは、日本を封じ込める事が米中共通の利益だからだ。
なぜ米中の利益になるかというと、日本は金のなる木だからだ。日本人には目一杯働かせて稼いだ金はアメリカと中国が吸い取る政策だ。アメリカに対しては「思いやり予算」という金が年間数千億円も供与されているし、中国に対してもODA予算が毎年数千億円供与されている。日本の政治家は米中の監視下に置かれて彼らの言う事を聞かざるを得ないように管理されている。
知らないのは日本国民ばかりであり、日本の政界や官界はマスコミを使って米中による日本支配体制を分からないように築いているのだ。唯一の例外は小泉内閣でありアメリカが反共のネオコンが政権を握った時である。このときは小泉内閣は露骨な親米反中国政策を行う事ができた。しかしネオコンの退場によって再び米中の同盟は復活して日本は抑え込まれ始めた。
この意味においてアメリカの次期大統領選挙は注目されますが、アイオワの予備選挙でオバマ候補が勝って、懸念していた親中派のヒラリー・クリントン候補は第3位に敗れた。まだ予備選が始まったばかりなので予想はつきませんがクリントン候補が大統領選挙に残れない可能性も出てきた。
アメリカの有権者の利害は必ずしも多国籍企業や国際金融資本とは一緒ではないから中国に対する意識も異なる。ビル・クリントンもジョージ・ブッシュも大統領選挙の時は中国に対して甘すぎると批判して大統領になったのに、どちらも数年経つと多国籍企業の言う事を聞いて親中派政権になってしまった。13億の巨大市場に幻惑されてしまうのだ。
だから誰が大統領に選ばれたとしても米中同盟は健在であり日本封じ込めは続けられるだろう。ブッシュ親子にしてもクリントン夫妻にしても国際金融資本の雇われ人であり、アメリカのマスコミも彼らの代弁者だ。だから今回の大統領選挙でもヒラリー・クリントン優勢と報じ続けてきた。しかしアイオワでオバマ候補が勝ったことで国際金融資本もオバマ支持に切り替えるかもしれない。
共和党の大統領候補もマスコミはジュリアーニ優勢と報じてきましたが、アイオワではほとんど無名のハッカビー候補が勝利した。だからアメリカのマスコミによる世論調査もあまりあてにはならず国際金融資本の思い通りには行かなくなってきている。しかし誰が大統領なろうと閣僚は国際金融資本の使用人たちが占めるから同じ事なのだ。
日本としてはこのような米中による日本封じ込めに対してどのように対応していけばいいのだろうか? 一つにはアメリカも中国もバブル崩壊で共倒れしてくれる事で、自然に日本が自主独立を回復する事ですが、日本にその用意は出来ているだろうか?
民主党のオバマ候補が大統領になった場合にイラクからの撤退は早まるだろう。そして内政の建て直しに注力する事になる。問題はイスラエルロビーがどのような動きをするかですが、アメリカ軍がイラクから撤退すればイスラエルは孤立する。だから一番イスラエルよりのヒラリー・クリントンをあくまでも大統領候補として後押しをするかもしれない。もともとヒラリー・クリントンはイラク戦争に賛成していた。
しかしイラク戦争は戦費が毎月1兆円も費やすからアメリカは経済的に持ち堪えられなくなるだろう。バブルが崩壊すれば軍事費を削って経済の建て直しに追われるだろう。90年代のようなIT革命の幻想で世界から投資をかき集めて経済の再建に成功しましたが、2010年代はEUはユーロを誕生させてロシアは復活して中国は軍事大国化してアメリカに対決してくる。
だからアメリカはこのような対決を避けて内向きな政権が誕生するかもしれない。もしオバマ候補が大統領にえらばれた場合の東アジア政策は今までとは異なるかもしれない。日本もアメリカに外交と防衛を丸投げできる体制とは異なるようになるかもしれない。アメリカ軍は自発的に日本から基地をたたんで引き上げるかもしれない。
北朝鮮政策も6ヵ国協議から包括的な多国間の枠組みが作られるかもしれない。日米安保も名目的なものとなり、日本から米軍基地が無くなる、愛国保守派にとっては夢のような時代がいよいよやってくるかもしれない。
◆オバマ氏の東アジア基盤整備構想 オバマ応援団
http://xn--kckzdvb.seesaa.net/article/43714088.html
オバマ上院議員は、2008年の次期米大統領選挙の民主党指名争いに名乗りを上げている。外交誌フォーリン・アフェアーズ最新号(7−8月号)に外交政策における構想を発表した。
オバマ上院議員が、大統領選で当選した場合、東アジアでの新たな多国間枠組み(基盤)の構築を目指すという考えを明らかにした。
オバマ氏は、東アジアでの安定と繁栄を推進するためには、包括的なインフラストラクチャー(基盤)の作成が必要であると語った。
オバマ氏はこの中で、「中国が興隆し、日本と韓国が主張を強める中、私は2国間協定や不定期な首脳会議、6カ国協議のような特定の問題に限定した取り決めを超える、より効果的な枠組みの構築に取り組む」と述べたという。
(私のコメント)
もしオバマ候補がアメリカ大統領に選ばれる事があれば、初の黒人系大統領としてアメリカが大きく変わるイメージを世界に与えるだろう。はたしてそれはイメージだけなのか、実際に変わるのかはまだ分からない。実際にアメリカを動かしているのは国際金融資本であり、アメリカ大統領と言えども彼らに逆らえばケネディ大統領のような目にあうかもしれない。
最終的に誰がアメリカ大統領に選ばれるかまだ分からない。私はヒラリークリントンだと予想してきましたが、アメリカ国民の動向はマスコミの報道とはずれがあるようだ。あれほどヒラリー・クリントンが優勢だと報道してきたのにアイオワの結果は全く異なるものだった。もはやマスコミ報道はあてにはならないのは日本もアメリカも同じなのだろう。