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司法省が本格捜査、CIAのアルカイダ尋問テープの破棄【CNN】
http://www.cnn.co.jp/usa/CNN200801030031.html
キューバにあるグアンタナモ米海軍基地。CIAが消去したアルカイダ幹部らへの尋問が実施されたワシントン――米中央情報局(CIA)が2002年に拘束した国際テロ組織アルカイダ幹部らに実施した尋問の記録テープの一部を「情報価値がなくなった」などとして05年に処分した問題で、ムケージー司法長官は2日、違法行為があったかどうかの本格捜査を開始すると言明した。
テープ処分問題では水責めなど厳しい拷問の手口を隠すためのCIAの独断行動との疑惑が出ており、議会を主導する民主党の要求を受ける形で上下院の委員会が国家安保機密の一方的な処分などに絡め、調べを始めている。ホワイトハウスは、ブッシュ大統領はテープの存在や破棄について説明を受けたことに関し「記憶がない」と語ったことを明らかにしている。
ムケージー長官は捜査主任の検事も任命したと述べた。司法省の予備調査では、捜査開始を促す証拠を入手したと結論付けていた。ただ、同省の本格捜査の開始が政権高官の訴追につながるのかは不明。
テープの存在、破棄は米紙ニューヨーク・タイムズの昨年末の報道で発覚し、ヘイデンCIA長官が同局職員への書簡で認めたことで波紋が広がった。記録されていたのは、02年に拘束されたアルカイダ幹部のアブ・ズバイダ容疑者ら2人に実施したグアンタナモ米海軍基地でのの尋問。同容疑者は当初、反抗的な態度を取ったため、特殊な尋問方法を考案し、司法省などの承認を得たうえでこれを実行したとしていた。
長官は破棄した理由について、尋問内容は既に文書化されてテープには価値がなくなり、また流出した場合には、尋問に関与したCIA職員の身元が漏れ、アルカイダの標的になる恐れもあると述べていた。
ホワイトハウスは、ブッシュ氏とチェイニー副大統領がテープ廃棄について初めて知ったのは、タイムズ紙報道の後、ヘイデンCIA長官から経緯を聞いた時だったと指摘。ホワイトハウスの一部高官はテープの存在を知り、CIAに処分しないよう要請したとも事実も明らかにしていた。CIAがホワイトハウスの頭越しにテープを一方的に消した疑いも出ていた。
ニューヨーク・タイムズは続報で、当時のゴンザレス大統領法律顧問(前司法長官)ら4人の法律専門家がCIAと処分について協議していたとも報道。ホワイトハウスの法律専門家とCIAの協議で法律専門家の一部が廃棄を主張したとし、テープ保管を助言する専門家はいなかったなどとホワイトハウスの処分への介入を伝えていた。