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少し前に、タリバンと英国諜報機関との和平に繋がる交渉を行ったと報じられた事があるが、これは「すっぱ抜き」であった可能性がある。
英のMI6、タリバンと和平目指し極秘会談…英紙報道 (読売新聞)
http://www.asyura2.com/07/war99/msg/343.html
投稿者 新世紀人 日時 2007 年 12 月 27 日 16:29:24: uj2zhYZWUUp16
この動きとブット氏暗殺とは繋がりがある筈だ。
一方では和平に繋がる安定化を目指す動き。
その反対の混乱化を目指す動き。
これ等の二つは全く矛盾する動きである。
この矛盾をどのように解くか? であるが…。
二つの推測が可能である。
一つは、英国とEUすなわちNATOはアフガニスタンから手を引く事を模索し実行に踏み切った事が考えられる。
しかし、アフガニスタンから英国やEUが撤退すると困るのはアフガニスタン戦争を始めた米国ブッシュ政権と後ろに控えるイスラエルである。
イラクからの撤退をスムーズに行う前にはアフガニスタンでの敗北が無いほうがよい。
少なくともイラクからの撤退後ならば認められるとしても。
また、アフガニスタンからの撤退はイスラエルの防衛に大きく禍する。
それで、
パキスタンの混乱化を前倒しして行うことによってアフガニスタンから手を引こうとする動きを封じ込める事を狙った事が考えられる。
その為のブット氏暗殺であったとも考えられる。
本来ならば、選挙を行った後でムシャラフとブットを協力させて、その事によりパキスタンのイスラム抵抗組織に反撥させてパキスタン政権に対しての武装反乱を激化させて核兵器を危機に追い込む考えだったのではないか。それを前倒ししたと言う訳である。
もう一つの推測は次の通りである。
アフガニスタンではタリバンと和平に繋がる交渉は継続し、タリバンを勢い付かせる事を狙うのである。
一方、パキスタンではブット氏暗殺を梃子にして政治情勢の混乱を激化させるのである。
この二つの相互に矛盾する工作を継続推進する事により、
アフガニスタンとパキスタンのイスラム抵抗組織は連携を深めて両国で勢いを増して両国政府を倒すに至るまでになるかもしれない。
それが狙いである可能性もある。
ブッシュ政権が一年の任期が残っているだけになり、戦争の拡大が困難な状況の下でのブット氏殺害はこの可能性を窺わせる。
アフガニスタンとパキスタンの混乱に乗じた核兵器管理の危機化を招く事により、
イスラエル・パレスチナ問題解消を中核とする中東問題の解決の道を切り拓く事を目指すのである。
いずれにしても米国や英国それにEUの中で暗闘が存在していると考えられるが、それは相互に絡み合った深入りしあった形での暗闘であろう。
目的達成の為に互いに工作を行うのである。
米朝和解の進展が止まっている事には、アフガニスタン・パキスタン情勢を睨みながらの米朝の相互理解による意図的な停滞が政治ショーとして行われている可能性が高いと見る。
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