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New country (Iraqi song) with Japanese subtitles
http://jp.youtube.com/watch?v=Rdb2dBJChlo
New country (Iraqi song)
http://jp.youtube.com/watch?v=Pcy73JpH5ak
New country
http://last-of-iraqis.blogspot.com/2007/12/new-country.html
Last Of Iraqis
http://last-of-iraqis.blogspot.com/
私はこの力強いビデオに感動した。
しかし作者の立場にただ一点だけ疑問も覚える。
フセイン政権下のイラクへの否定感がないことだ。
In the past, peace used to enter the houses.
この表現をみる限り、フセイン政権下のイラクを美化しているとしか感じられない。
このビデオの You Tube へのコメント欄にもこの点を批判しているものがある。
妥当な指摘だと思う。
少なくとも、このビデオ内にはフセイン政権下への否定的な文言はないと思う。
作者の立場、価値観なのだろう。
しかし、だからといって、このビデオの告発は受け止めねばならないと私は思っている。
人口約2500万人のイラク。
国内外避難民は、国連の発表でも460万人。
他の機関の発表では、500万人とも650万人とも発表されている。
国民の四、五人に一人、四、五軒に一軒が、住み慣れた家を泣く泣く出て、
国内外を彷徨っている。
イラクは完全に破綻国家とされてしまった。
米英軍の軍事侵略、これが最大の根拠であり、
最深の、第一義的の、従って本質的な根拠だ。
もちろん、宗派対立でエスニック・クレンジングを行っている
直接的な担い手はイラク人同士だ。
しかしそれは、米英軍の占領下で生起した事態だ。
フセイン独裁政権を擁護するつもりなど毛頭ないが、
フセイン政権下でこのような凄惨な宗派抗争などなかったのであり、
毎日毎日毎日朝が明けると通りに数十もの遺体が転がっているなどというような
事態などなかったのは明らかだからだ。
イラクの悲劇をもたらした最深のものは米英軍による軍事侵略であり、
それを止められなかった全世界の責任だ。
この私もまたその責任の一端を担っている。
日本軍のイラク派遣を阻止できなかった責任の一端も有している。
そういうものとしてこのビデオの告発を受け止めねばならないと考えている。