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心理戦に関すして大別すると、
1.組織集団に仕掛ける心理戦
2.個人に仕掛ける心理戦
上記の2種類に分類できる。さらに、
1.組織集団に仕掛ける心理戦
(1)国家心理戦
(2)軍事心理戦
に分けることができる。
2.個人に仕掛ける心理戦
これは色々な種類があり、商談、交渉、取引、恋愛、ヤクザの恫喝など、個人間において仕掛けられる心理戦。
この心理戦の目的は、それが国家心理戦であろうが軍事心理戦、個人心理戦であろうが、相手をこちらの望む方向へ動かすという点にある。
こうした心理戦の目的において、相手ををこちらの望む方向へ動かす場合、その方向が、
■自暴自棄に走らせ犯罪を犯させる
■自暴自棄に走らせ自殺へと至らしめる
■精神障害へと至らしめる
などを企図する場合、どのような心理戦が展開されるかを考えてみる。
この場合の基本は『挑発行為』を執拗に反復することだろう。
さらにこの『挑発行為』は可能な限り物的証拠を残さず、常に動とでも取れる曖昧性を残し、客観性を排除した主観的なものにする必要があることが判ってくる。
次に、『挑発行為』のターゲットとなる特定人物を主観的状況下に置くためには、周囲から切り離すべく人間関係破壊工作による孤立化をさせなければならない。
次に、『挑発行為』がターゲット本人のみに判るような方法を取らなければならない。
こうした諸条件から浮上する具体的な『挑発行為』は、人間の五感と知情意といった心理機構に働きかけ、それらを刺激し、混乱し、撹乱するテクニックを必要とするはずだ。
■五感への挑発行為
(1)視覚
視覚を刺激し混乱撹乱するには『光を利用した挑発行為』となり、光の点灯点滅消灯、光の強弱、明滅などを執拗に反復する。
(2)聴覚
聴覚を刺激し混乱撹乱するには『音響を利用した挑発行為』となり、音響の強弱、単音、連続音、騒音、声、笑い声、鳴き声などを執拗に反復する。
(3)嗅覚
嗅覚を刺激し混乱撹乱するには『臭気を利用した挑発行為』となり、異臭、汚臭、悪臭を発し、漂わす。
生ゴミ臭、糞尿臭、薬品臭、機械油脂臭、ゴムやその他の焼ける臭いなどを執拗に反復する。
(4)味覚
味覚を刺激し混乱撹乱するには『飲食物を利用した挑発行為』となり、飲食物への異物薬物混入による味の変化、不適切な調味料の混入などを執拗に反復する。
(5)触覚
触覚を刺激し混乱撹乱するには『衝突、接触を利用した挑発行為』となり、身体や着用している衣類、バッグなどへ衝突、接触を執拗に反復する。
■知情意への挑発行為
(1)思考・記憶
思考・記憶を刺激し混乱撹乱するには『物品を利用した挑発行為』となり、物品の位置、角度、置き場所などを変え、ずらし、隠し、持ち去るなどを執拗に反復する。
(2)感情
感情を刺激し混乱撹乱するには『行動、言動、知りえる状況を基にした挑発行為』となり、徒歩や車輌による追跡待伏せ、噂、風説流布、ほのめかし、盗聴盗撮などを執拗に反復することにより、不信感、疑心暗鬼、不安感、恐怖感を喚起する。
(3)意志
意志を刺激し混乱撹乱するには『意欲減退へ至らしめる挑発行為』となり、人間関係破壊や孤立化などにより意志をくじく。
以上、上記に示す『挑発行為』を適時適切に組み合わせることによって、相手を望む方向へ突き動かすことが可能となる。